特集

今の暮らしに合う自由な使い方を。「荒物雑貨」の新しい魅力(前編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.07.12

■「後編」はこちら

 

昔は商店街の金物屋さんなどで見かけた「荒物雑貨」。今の人には馴染みが薄い言葉かもしれませんが、ほうきやちりとり、バケツ、ジョウロなど暮らしに欠かせない生活道具のことをいいます。


matsunoya_2_01

松野屋」の荒物雑貨は『リンネル』のインテリアや家事の企画にもたびたび登場。ナチュラルな暮らしに欠かせない存在です。

今回は「松野屋」の馬喰町本社を訪れ、社長の松野弘さんに荒物の魅力を語っていただきました。


暮らしの中に散らばる
荒物雑貨の「雑」

matsunoya_2_02

松野さん「僕、“雑”という漢字がすごく好きなんですよ。雑貨、雑誌、雑木林でしょ、あと雑踏、雑然、雑煮、雑巾、雑務……。“雑”がつくものって生活に近いよね。生活の気楽な雰囲気が、荒物雑貨にもいい意味で出ているんじゃないかな。プラスチックのバケツが100円ショップで手に入る時代だけど、トタンのバケツなら雰囲気がよくてインテリアに馴染むし、手の届く値段だから。そういうところが、ナチュラルなものが好きな人にも好まれているのかもしれないね」


matsunoya_2_03

↑馬喰町にある「松野屋」の本社。1階は法人専用の店舗で、荒物雑貨が所狭しと並んでいます。

高級品ではないけれど、長く使えて、便利なもの。「松野屋」の荒物雑貨の共通点です。匠の精巧な民藝品でもなく、大きな工場で作られる大量生産品でもない。町工場や農村の職人たちの手仕事の品は、いったいどのようにお店に並ぶことになったのでしょうか?


荒物雑貨を探し求めて
全国へ足を運ぶ

松野さん「例えばトタンバケツの場合、本で調べたり、ツテを頼ったり、いろいろ探していたんだけれど。大阪に出張に行ったときに、小さな町の商店街で、理想のバケツを偶然見つけてね。バケツ部分と取っ手がトタンで、木の持ち手付き。すべて自然素材で作られているものは、意外と見つからないんですよ。ラベルに銘柄が書いてあったから、それだけを頼りに、まるで刑事みたいに探しましたね」

matsunoya_2_04

↑トタンバケツは松野屋の人気商品に。当店でもベンチの真ん中にのっているトタン豆バケツを販売中。


自然食品と同じように
生産者の顔が見えること

松野屋の荒物雑貨は「自然素材」がキーワード。農家が作る野菜のように生産者の顔が見えるので、大切に使おうという気持ちが湧いてきます。

 
松野さん「オーガニックなどの自然食品が流行りはじめたころに『このトマトは栃木の鈴木さんが作っている』、『野菜は無農薬で作られている』とか言いだしてね。自然食品という業界があるなら、自然商品という業界があってもいいかなと思った。僕もペットボトルはつい使ってしまうけれど(笑)、なるべく誰がどうやって作っているのかが分かって、自然のものを提案できる荒物屋さんになりたいと思ってやってきました」


matsunoya_2_05

↑トタンバケツを作っている大阪の町工場。松野屋では現場の生産背景も考慮して、無理なく生産できる体制で取引をしているそう。

 

後編:荒物の新しい使い方


「松野屋」商品一覧


photo:Yumi Furuya,Mari yoshioka edit&text:Kozue Minoura

 

Writer's Profile
松野屋

松野屋は1945年創業、現在は自然素材を中心とした生活道具をあつかう荒物問屋です。荒物という言葉自体、近ごろあまり耳にしなくなりましたが、ほうき、ちりとり、ざるなど、ちょっと前まではどこにでもあった簡単なつくりの日用品のこと。日常に使いやすく、今の暮らしにちょうど良い、「ベストでもベターでもない、ナイスなものづくり」から生まれる暮らしの道具たちは、日々の生活を豊かに彩ってくれます。


おすすめアイテム

もっと見る

すべてのコンテンツ

  • トップ
  • クラリネのお買いもの
  • 新商品
  • 再入荷
  • リンネル別注
  • リンネル掲載
  • ファッション
  • ファッション雑貨
  • アクセサリー
  • キッズ&ベビー
  • テーブルウェア
  • キッチンウェア
  • インナー
  • インテリア雑貨
  • 日用品
  • ファブリック
  • フード
  • ステーショナリー
  • ヴィンテージ
  • おくりもの
  • ブランド・作家
  • クラリネの読みもの
  • コラム
  • 特集
  • お知らせ
  • 月別アーカイブ
  • Facebook
  • Instagram