特集

【リレー連載】vol.19 三木沙織さん(美容室「barba-hair」プレス・着付け師)前編

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2018.02.05

家の中でも特にキッチンには、暮らす人の趣向、工夫、そして物語がつまっているように思います。
使いやすいようにどんな工夫をしているの?
どんなふうに過ごして、どんなごはんを食べているの?
いろいろなキッチンをリレー形式でめぐり、暮らす人の「作って食べる」に隠れた物語をうかがいます。

 今回登場するのは、三木沙織さん。東京日本橋にある美容院「barba-hair」でプレスを担当しています。三木さんが大切にしているのは、「正しい食」。美容師である夫と3人の子どもの健康に大まじめに取り組む母のキッチンには、工夫があふれていました。


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A. 土曜日のお昼。野球チームの練習から帰ってきた長男・大地くん(10歳)。次男・海里くん(8歳)を待っていたのは、作り立てのおいなりさん。末っ子のひまりちゃん(5歳)は、兄ふたりが帰って来て嬉しそう。

B. おいなりさんのほかには、ほうれん草の胡麻和え、切り干し大根、卵焼き、きゅうりの和えもの。普段の食事は、和食が90%。「質素なものばかり食べています(笑)」

C. 撮影用の唐揚げを準備する三木さん。「唐揚げいつ食べられる?」と、腹ぺこなのにおいなりさんには手をつけずに待っている大地くん。


 三木さんが家族5人で暮らすのは3LDKのマンション。こぢんまりとしたキッチンには、DIYで棚やフックが取り付けられ、調味料、キッチンツールが効率よく収納されています。またたびで編まれたざるや、おひつ、巻き簀、鬼おろしなど日本の台所道具がちらほら。
壁の一面にはブルーグレーの壁紙を貼り、同色でそろえたビンのキャップやトレイが。キッチンでの時間を楽しんでいる人なんだな、ということを感じます。


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D. キッチンはセミオープンで、約1畳ほどの広さ。キッチンの背後に冷蔵庫とスチールラックを置いて、動線もばっちり。

E. ガスコンロの前の壁には、有孔ボードに棚やフックを取り付けて、欲しいものがすぐに手に取れるように。

F. くるりと振り向けば、こんな感じ。スチールラックにはお弁当箱や食材のストック、米などを。たまねぎやゴミ袋を入れているのは、「FILT」のネットバッグ。びよーんと広がるネット素材で重いものを入れても大丈夫。吊るす収納に活躍。

G. キッチン脇の壁にも下半分だけブルーグレーの壁紙を貼って、アクセントに。「無印良品」の壁に付けられる棚を取り付けて、文房具の収納に。大きなガラスのフラワーベースには、季節の枝ものを。

 

 平日は、夫が友人ふたりで経営する美容院「barba-hair」で受付を担当している三木さん。「自営業は体が資本だ!」と毎日、自分と夫の分のお弁当を作っています。
「美容院だから、ずっと同じ場所にいるでしょう。だから、食べることが楽しみなんです。外にもいけないから、待ち遠しくなるようなお弁当を作って、仕事のモチベーションをあげています」
 日々のお弁当は、やる気を出すためにもインスタグラムで毎日アップ。そういえば、三木さんを紹介してくれた伊藤祥子さんも「お弁当がいつもおいしそう。弁当番長!」だと話していました。

 ふりかけやドレッシングは、手作り。冷凍食品をいっさい使わない愛妻弁当。それを12年続けているというから、頭が下がります。
「食べることって健康とつながっているから、できるだけ手作りにしています。夫の帰宅は遅いんですが11時過ぎたら食べないようにしているんです。お酒も子どもが生まれてからほとんど呑まなくなったかなあ。夜は軽く食べて早く寝る!おもしろくないんですけどね(笑)」


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H. 毎日4合は炊くごはん。おひつに入れて保存。あたために電子レンジは使わない。

I. 切り干し大根、かぶの葉とシラスのふりかけなど、「おなかすいた」攻撃に答えるべく、冷蔵庫にはすぐに食べられるおかずのストックを常備。

J. 家族全員の好物、あんこもどっさり炊いて。小倉トーストやどらやき、おはぎに。

K. 抹茶とあんこのパウンドケーキ。乳製品、卵を使わないレシピの手作り。


 三木家のごはんは、朝が一番豪華とか。家族全員がそろう機会は朝しかないためと、子ども達が朝5時から起きているから朝は食欲旺盛。なぜそんなに早起きなの? と驚くと、
「朝の30分だけはゲームでもYouTubeでも好きなことやっていいよ、と上のふたりに言ったら、こんな早起きに(笑)」
 三木さんは朝起きるとまずラジオ体操をし、それからごはんの準備。ごはんを炊いてお味噌汁を作り、あとは卵焼きやハムエッグ、ヨーグルトといったメニューが定番。
 放課後に、長男と次男の習い事がある場合は、夕飯まで一緒につくってしまいます。切り干し大根やひじきの煮物、かぶの葉とシラスのふりかけなどもできるときに作り置きを。大好物というあんこは必ず炊いておいて、ケーキに混ぜ込んだり、そのままヨーグルトに加えたり。
 外食をほとんどせず、おやつもできるだけ手作り、が信条。米を毎日4合炊いてもすぐになくなる、という食べ盛りの子どもたちを相手に、1日最低4時間はキッチンに立ち、お弁当、常備菜、おやつ……と手早く作ります。
 三木さんが食の大切さを痛感したのが、次男の海里くんが5歳の時の原因不明の腹痛でした。紫斑も出て、3週間の入院。原因がわからないため治療が難しく。医師より体質改善を進められ、食を見直すことに。そういったこともあって、特に食べるものと食べる時間には気を配っているとか。
 そんな海里くん。今では、兄とともにマンガ『MAJOR』に影響され野球を始め、『黒子のバスケ』でバスケットボールにも目覚めつつある、元気いっぱいの小学生に。


 まだ若いのにとてもしっかりしていて、愛情深い三木さん。作るおかずにもその人柄が現れていて、うまいうまいと唐揚げやおかずを食べる取材チームに、「そんなにほめてもらうことない」と半泣きに。我ら取材チーム、三木さんより10も年上なのに、しっかりと母の愛を感じました。


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L. 「一緒に食べないのー?」と声をかけてくれるひまりちゃん。末っ子でも、兄ふたりに「これも食べなよ」とお説教している姿は、やはり女子。


後半は、三木さんの愛用の道具を紹介します。


後編へ

 

取材・文 高橋 紡
写真 萬田 康文

 

Writer's Profile
三木沙織 Saori Miki

アパレルブランド「Yohji Yamamoto」のスタッフとして働く。2008年長男の出産を機に退職し、夫が経営する美容院「barba-hair」を手伝うように。現在、週の半分は着付け師としても働く。
10歳の男子、8歳の男子。5歳の女子の母。


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