特集

【リレー連載】vol.11 良原リエさん(音楽家)前編

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2016.08.26

家の中でも特にキッチンには、暮らす人の趣向、工夫、
そして物語がつまっているように思います。
使いやすいようにどんな工夫をしているの?
どんなふうに過ごして、どんなごはんを食べているの?
いろいろなキッチンをリレー形式でめぐり、
暮らす人の「作って食べる」に隠れた物語をうかがいます。

11回目に登場してくれたのは、音楽家の良原リエさん。
花生師の岡本典子さんからの紹介です。
プロである岡本さんに並ぶほどの庭仕事好きの良原さん。
富士山を見晴らせる、という高台のおうちへお邪魔しました。

vol.11 良原リエさん(音楽家)

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訪れた日は夏ならではのもやがかかって富士山は望めず、でした。
庭には、植物がワサワサと茂っています。そのグリーンフィンガーぶりは、アノニマスタジオのWEBで連載「食べられる庭図鑑」を持つほど。


黄色、赤、水色。本人の人柄そのまんま。
エネルギーと元気をくれる、平屋のキッチン


良原さんに住所をうかがうと、こんなコメントとともにお返事がきました。
「我が家は山の上にあります。最寄駅より坂を登って来て頂かなければなりません。とても大変な上、たどりつく先はボロ家です。その代わりに、素晴らしい眺望と子供たちが遊べる広い庭、そしてごはんやおやつをたくさん用意して待っています。どうぞ頑張っていらしてくださいね」

はたして良原さんのいう通り、すごい坂。
訪れたのは、夏真っ盛り。
久しぶりに大汗をかきながら、ふうふうと一歩ずつ歩を進めます。
それでも辛くないのは、良原さんがさらにメールでくれた「言葉の地図」がおもしろいから。

「・・・・駐車場のシャッターの奥玄関脇をこっそりのぞいてみると、ミロのヴィーナスのような銅像があります。息子はこの方のおっぱいを見ることを楽しみにしていて「おっぱいさん、寒くないのかなあ」などと毎度、理由をつけては、毎日じっくりと観察しています」

おお、確かにミロのヴィーナス(のような銅像)、ある。
胸もあらわ!
ほかにものら猫がたくさんいる家のことなど、街の隠れおもしろスポットを覗き見しながら歩いていると
良原さんいわく「一部が青い屋根の平屋でボロボロの家」が見えました。

いや、全然ボロボロじゃないですよ!
むしろ、玄関が渋い色のタイル張りでかっこいいです。
お邪魔すると、パッと目を引く黄色いキッチンと、水色の壁。
日本的な平家に、この思い切った明るい色づかい。
す、素敵です。

 

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玄関をはいるとすぐに目にととびこんでくるのが、このキッチン。明朗快活な良原さんらしい、きれいな色使い。


「古い家が好きで、これまでもずっと古い家ばかり選んで住んできたんです。
前の家もどれだけかかったか、というほどDIYで手を加えました」
とはいえ、現状復帰が必要な賃貸住まい。
キッチンにはカッティングシート、壁ははがせるようにマスキングテープ使って壁紙を貼るなどして、剥がせば元通り。工夫して借家での暮らしを楽しんでいます。
さて、このキッチン。
黄色、水色、赤色・・・・と鮮やかな色があちこちに取り入れられていますが、
良原さんの私服を知っている人は、納得の色選び。
「私、きれいな色のものが好きなんです。私服も赤や水色のものが多いかも」
この日も、グリーンのTシャツがよく似合っていました。
ご本人いわく、クローゼットは色の洪水とか。
息子さんも明るい色の洋服が好きで、自分で服を選ぶと上下がまさかの色合わせになることも。
「今、色合わせを一生懸命教えています」

 

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キッチンのあちこちにある赤色アイテム。赤色好きは昔からで、壁に掛けられた小鍋は20代前半ひとりぐらしの時に買ったもの。「その時、全然お金がなくって仕事帰りのスーパーで見つけて、思い切って買ったものなんです。え?値段ですか?2000円くらい(笑)」と、若かりし頃のせつないエピソード付き。


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備え付けの食器棚。「備え付けっていうところが古い家らしいでしょ。これまで住んだ家、全部にありました。だから食器棚を買ったことがない」。食器も鮮やかな黄色!

 

服もキッチンも、エネルギーにみちあふれたカラフルさ。
ちょうどお昼ごはんに、と作っていた、ちらし寿司も黄色とグリーンの鮮やかさ。

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きゅうり、ズッキーニ、シャケ、トマト、とどのように具材を並べたらきれいか、とちゃんとメモをもとに盛り付けを。実は、料理好きでレシピブックの出版もしている良原さん。音楽、ガーデニング、料理と多彩!


もうすぐ、お子さんのお友達たちが庭に集まる約束の時間。
「庭でお昼ごはんの会」がはじまるようです。


続きは、後編へ。

 

取材・文 高橋紡
写真 萬田康文

 

▼これまでのキッチンリレーはこちらから

Vol.1 福田春美さん(ブランディングディレクター)
Vol.2 栗又貴美さん(「ジーペンクォー」デザイナー)
Vol.3 白尾可奈子さん(イラストレーター)
vol.4 カワナカユカリさん(イラストレーター)
vol.5 シラス・ヴィダールさん(エディトリアルデザイナー)
vol.6 森清美さん(服飾作家)
vol.7西野優さん(ピリカタント主催)
vol.8 おおたはらみほこさん(スペシャルティコーヒー店経営)
vol.9 滝口和代さん(ネストローブプレス)
vol.10 岡本典子さん(花生師)

 

Writer's Profile
良原リエ

音楽家。アコーディオンやトイピアノの鍵盤奏者。トイ楽器奏者でトイ楽器コレクター。国内外でCDをリリースする他、映画「コクリコ坂から」をはじめ、ドラマやアニメ、CM、手嶌葵やコトリンゴなど他アーティストのレコーディングと様々なジャンルで演奏している。2012 年に男児出産後は料理、庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが紹介されるようになり、ライフスタイル全てが活動の場に。著書に『音楽家の台所』『こころとからだのためのきれいごはん』(ともにコノハナブックス)など。アルバムに『Les musettes dans un corbeille a fleurs 花籠のミュゼット』『oh, what a beautiful day!』他。4歳の男児の母。


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