特集

よしざわ窯の陶房へ。みんなで作る生活の器(2)

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2018.01.12

よしざわ窯の陶房へ。みんなで作る生活の器(1)」に引き続き、よしざわ窯におじゃましています。吉澤理恵さんの案内で、器が作られる現場を拝見。
デザイン部が作った石膏型を使って、“タタラ作り”で器を成形する作業場へ。


メンバーみんなで
作り上げる生活の器

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作業場では、この日は4名のメンバーが分担して器を成形。
“タタラ作り”は大きな粘土のかたまりを薄くスライスし、石膏型にのせ、叩いて形や模様を写す手法で、いろいろな形の器を作ることができます。


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石膏型からはみ出た粘土は、シュルン!と切り取ります。これが、早くてキレイ!


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土の表面が乾いたら石膏型から取り外し、さらに1~2日しっかりと乾かし、縁をヤスリなどで削ってガタつきなどを直す仕上げをします。
「仕上げによって、器の形、雰囲気がすごく左右されるんですよ。縁は日常で使って緊張しない形を意識しています」と理恵さん。器の愛らしさと使いやすさを決める、繊細で大切な工程です。その後、素焼きへ。


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素焼きを経て、器に色づけをする釉薬に通す前に「ロウ抜き」を施します。
器の底に撥水剤を塗る工程のことで、撥水剤を塗った部分は釉薬がつかないため、素焼きのままのざらざらとした質感が残り、すべり止めに。平皿の場合は高台の代わりになります。


男性メンバーが作った
釉薬をかけます

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次は、素焼きした器を釉薬に通します(写真はカップなのでロウ抜きはしていません)。新しい釉薬作りは、主に泰久さんが担当。
後から聞いてみると、「何種類かの顔料を混ぜて作っています。例えば緑を作りたいと思ったら、絵の具遊びみたいな感じで、黄と青を混ぜて、少しずつ足していって、調整して。実は、偶然できた色もあるんですよ」といたずらっぽくニヤリ。


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釉薬が乾いたら、いよいよ本焼きへ!


男性メンバーの
身長より大きな3つの窯

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「古い納屋を増改築したんです」という広い窯場には、大きなガス窯が3台、ドシンと鎮座(3台目の窯は下の写真)。「窯場の仕事は力仕事。男性メンバーの頑張りが欠かせないんです」。


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写っているのはほんの一部ですが、素焼き・本焼き待ちの器たちが壁三面+数台の什器の上にずらりと並び、今か今かとその瞬間を待っています。

1つの窯に、ダンボール大くらいのサイズのコンテナ8個分の器が一度に入るそうで、常時3つの窯がフル稼働。約12時間の本焼きをして、完全に冷えたら、窯出し。器の完成です!


色の器を作るようになったのも
女性メンバーの一言がきっかけ

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作業場を案内していただいた後、泰久さんと理恵さんに、よしざわ窯が大人気の陶房に成長するまでのお話を伺いました。

益子焼といえば、どっしりとした厚みがあり、土の味わいが感じられる器をイメージしますが、よしざわ窯の器はどれも色とりどり、愛らしい形。

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理恵さん
「色のついた器を作ることを最初に提案してくれたのは、創業当時にお手伝いに来てくれていた女性作家さんでした。釉薬も、その作家さんに教えてもらいながら、模索して作っていましたね」

泰久さん
「きっかけはレモンの形の器だったんですが、もともとは白い器だったんです。でも、女性メンバーに『なんで?レモンは黄色だよ』と言われて。やってみたらお客様がすごく喜んでくれたんです。はじめたばかりの頃は、益子でカラフルな色の器を売るなんて『濱田先生(※)に申し訳なくて、バチが当たる!!』なんて気持ちでいっぱいでした(笑)」

※濱田庄司先生:近現代を代表する陶芸家の一人。1924年に益子に移住し、作陶の場とする。1955年に人間国宝に認定、1968年には陶芸家として3人目となる文化勲章を受章。


「女性メンバーはすごいです!」
(泰久さん)

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泰久さん
「レモンの黄色や、ピンクなどを作ってみようと試すうちに、最初にできたのはブルーグレーの釉薬。ブルーグレーができたら、すぐにまた女性メンバーが『鳥をブルーグレーで作ってみたら』と提案してくれて。“青い鳥”を連想するんですよね。この鳥の器(下の写真)は、今では大人気のアイテムになりました」


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↑ブルーグレーを使って施釉した鳥の器。

泰久さん
「ここが女性のすごいところなんですけど、ひとつかわいいと思うものを見つけたら『これも、これもどう?』とどんどん膨らんでいく。かわいいもの探しが得意だなぁと感心します。女性メンバーは、お客様目線を持っているので、いろんな意見をもらえて助かっています」

その「かわいい」の感性に、多くの人が共感し、人気の窯元になったよしざわ窯。


よしざわ窯のファンから
メンバーになった人も

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理恵さん
「実は、何度もネットショップでお買い物をしてくれていた方で、会社のメンバーになった人も何人かいるんですよ! インスタグラムで最初にタグづけしてくれたのも、いつもお買い物してくれていたあるお客様で。私たちは、みなさんのうしろをついてきただけです」

どこまでも謙虚なお二人。メンバーの意見に耳を傾けたり、いろんな声をきちんとお二人が受け止めて形にする柔軟さが、よしざわ窯の素敵なところなのだなぁと、取材スタッフ一同しみじみと感じ入るのでした。


よしざわ窯の商品一覧はこちらから

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よしざわ窯商品一覧

 

Writer's Profile
よしざわ窯

栃木県芳賀郡益子町の窯元。吉澤泰久さん、理恵さんご夫婦が約30名のスタッフとともにウェブショップ・生活陶器「on the table」を営む。ショップの名前は「器は使ってこそ生きるもの~It’s best to leave the dishes on the table.~」という言葉に由来。


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