特集

vol.1 酵素シロップづくりで、癒やされ体験(後編)

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2018.01.17

「年齢を重ねると、女の人はこころもからだも、いろいろありますよねぇ」。
フォトグラファー・大段まちこと、フリー編集者・井尾淳子、「お年ごろ」を迎える2人が「こころとからだ」を元気にする浄化スポットを訪ねます。長年の人脈(!)と、足で稼いだ貴重な情報ぜんぶ、クラリネ読者に惜しみなくお届けします!


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 酵素シロップのワークショップ講師として活躍する杉本雅代さんのご自宅を訪ねて、酵素シロップづくりにチャレンジした前回。続く後編は、ワークショップで教わる基本レシピのその先! 実際に発酵させ、飲めるようにするまでのプロセスを紹介します(詳しい基本のレシピについては、前編を参照ください)。

「vol.1 酵素シロップづくりで、癒やされ体験(前編)」を読む


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杉本さんの自宅にあったレモンの酵素シロップ。かわいい形の瓶は、ガラス作家さんに特別に作ってもらったという「酵素シロップ用」。


「毎日混ぜる」が、発酵の秘訣!

杉本 酵素シロップは、一日1回、必ず混ぜてくださいね。
大段 どのくらいの期間、続けたらいいですか?
杉本 目安は、夏場であれば1週間。冬場は、10日〜2週間ですね。まず、中に入れた上白糖が2〜3日で溶けきるように混ぜて、さらに3〜4日以上、混ぜ続けてください。

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酵素シロップを混ぜると、すぐに泡がぶくぶくと上がってきます(写真上)。「上白糖が完全に溶けると、混ぜた後、これくらい泡が出てきます」(杉本さん)


井尾 今は冬だから、2週間かぁ(ずぼらな性格のため、若干の不安)。
杉本 大丈夫(笑)。お2人が作ったシロップは、早く発酵が進むように魔法のシロップを入れたので、1週間くらいで完成します。
大段 え! 魔法のシロップとは一体!?
杉本 正体は、よく発酵した別の酵素シロップです。一度作ったシロップを継ぎ足すように入れると、100%発酵するので、絶対失敗しないんですよ。ワークショップではいつも入れているので、みなさん出来上がりが早いです。 
井尾 なるほど〜。それなら安心です。
大段 混ぜる時のポイントはありますか?
杉本 はい。これくらい、手を入れて、しっかり混ぜてくださいね。


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「明日から、これくらい混ぜてください。大体、50回くらいかき混ぜてください。」(杉本さん)


善玉菌が増えるのは、「手」で混ぜるから。

杉本 作った翌日は、上白糖はまだ完全に溶けきっていません。なので、上白糖が固まっている部分はとくに、手を入れて下からもち上げるように、しっかりと混ぜるのがポイントです。
大段 スプーンなどではなくて、手で直に混ぜた方がいいのはなぜですか?
杉本 酵素シロップは、手についている常在菌で発酵させるからです。常在菌は、人間の体に住み着いて共存している菌のこと。皮膚や腸に100兆個もの菌がいて、私たちの体を外敵から守ってくれています。
井尾 だから、「手」で直接混ぜるんですね。
杉本 もちろん、キレイに洗った清潔な手で行うのは基本ですよ。
大段 善玉菌が増えると、どういう効果が?
杉本 それを飲むことによってお腹に届くので、腸の中の善玉菌を増やすことにつながります。すると、まず腸がキレイになって、血液がキレイになります。そして、いい血液が体に巡ることで、お通じがよくなる。代謝も上がって肌の調子がよくなったり、むくみにくくなったり。肩こりや頭痛の軽減にも効果的ですよ。
井尾 もともと自分がもっている菌で、自分の体にいいものができちゃうのがすごいです!

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普段は意識していないけれど、私たちの手にはいい常在菌があって、肌や内臓を守ってくれているのでした。


ぬか味噌と同じ原理で、
混ぜ続けている限り、シロップは腐らないのだとか。

杉本 毎日混ぜないと、浮いている材料の部分が茶色くなり始めたり、何かの拍子で雑菌が入って、それが広がったりしてしまいます。でも、一日1回混ぜていたら大丈夫。
大段 毎日混ぜたら、酵素の力で手がキレイになりそうですね。
杉本 そう、つるつるになりますよ〜。

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酵素シロップを混ぜている間は、密閉禁止(発酵が進んで、中身が溢れてしまうため)。置く場所も、直射日光の当たるところは避けて。杉本さんは、布で作ったオリジナルのカバーを瓶にかぶせて、空気の通り道を作っているそう。

 

酵素シロップの「飲み比べタイム」

大段 酵素シロップを混ぜたら、発酵の香りがしてきました。
杉本 材料によって、香りが変わってくるのが酵素シロップの楽しいところです。ほかの種類の酵素シロップも、テイスティングしてみませんか?
2人 ぜひ!!

「一日に飲む酵素シロップの量は、約60CCを目安に」と杉本さん。それを水で割って飲むので、一日で大さじ4杯。1回分は大さじ2杯くらいを薄めると、ちょうどいい濃さになるそうです。

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写真の白っぽいドリンクは、「へべすとざくろ」。ピンクのドリンクは「ドラゴンフルーツと姫りんご」の酵素シロップジュース。素敵な午後に、癒やされまくりの私たち。


井尾 2種類は全然味が違いますけど、どっちも美味しい! 
大段 スッキリした甘さで、一気に飲んでしまいます!
杉本 上白糖がたくさん入っていますが、発酵してブドウ糖に変わっているので、さらりとした甘さになるんですよ。

「へべす」とは、宮崎県が原産地の柑橘類で、酸味が特徴なのだとか。「酵素シロップを作るようになってから、果物の種類や産地にも、詳しくなりました」と杉本さん。

杉本 今日は水で割りましたが、炭酸やお酒で割っても美味しいですよ。ワークショップに来られた方の旦那さまも、会社の飲み会の前や仕事で疲れた時など、酵素シロップを愛用していると聞きました。最近は市販の栄養ドリンクをあまり飲まなくなったとか。
大段 自然の力って、すごいですね。


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続いて出てきたのは、なんと酵素シロップで作ったシャーベット!


杉本 これは、ビーツの酵素シロップとココナッツミルクで作ったシャーベットです。チアシードを入れて、ホーリーバジルの葉を添えました。
井尾 幸せすぎます…。作り方を教えてください!
杉本 簡単ですよ。シロップとココナッツミルクをほぼ同量(好みによって濃い場合は水で薄める)にして、チアシードを混ぜて、それを凍らせれば完成です(ビーツのシロップで作る場合は、レモン果汁などの柑橘系を入れてもおいしい)。基本はフルーツやハーブなど、好きな具材を入れて溶いて、凍らせるだけ。水分は凍ってもシロップは凍らないので、カチカチにならず、シャリシャリした食感になります。 


「発酵させる」とは、「育てる」こと

大段 そもそも、杉本さんはなぜ酵素シロップに出会ったのですか?
杉本 友達から、野草でつくる酵素ジュースのワークショップに誘われたことがキッカケでした。でも、野草だけで作る酵素ジュースは、見た目も茶色で、味もかなりワイルドというか……。作ったものの、全部は飲みきれなかったので、両親に譲ったんです。そうしたら後日、「体の調子がよくなったから、自分でも作りたい」と言われて。


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杉本 そこで、果物で作れば味も飲みやすく、見た目ももっとかわいく、ワクワクするものになるんじゃないかな?と思って。そこからいろいろ実験して、自分のレシピにたどり着きました。

 ワークショップを行うようになったのは、東日本大震災以降。「子どもに安心して食べさせられるものを知りたい」というお母さんたちの声に応えて作り方を教えているうち、「酵素シロップが家にあると、心強い!」という声が、SNSなどを通じて広まっていったそう。

杉本 ワークショップにいらした方には、「毎日混ぜて、美味しく育ててくださいね」と伝えています。「発酵させる」を「育てる」という言葉に変えるだけでも、女性はワクワクするみたいで。やっぱりそこは母性というか、男性よりも、女性の方が酵素シロップづくりには向いているようです。
大段 自分の体をよくしてくれる酵素のために、「よく育ってね」と言いながら混ぜますね!
井尾 イライラしている時は混ぜないようにしなくちゃ(笑)。今日は、本当にありがとうございました!
杉本 明日から、楽しんで育ててくださいね!


翌日から、毎日かき混ぜました!

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こちらが、大段さん作の翌日の酵素シロップ。
瓶の底に、まだ上白糖が固まっているのがわかります。


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そして、私の作った酵素シロップの2日目。上白糖は溶けてきましたが、まだ泡は少なめ。


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大段さんの4日目。
発酵が進んで、泡がたくさん立ってきています!

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私の1週間後。中身を濾しました! 濾す時に使うと便利なのが、杉本さんおすすめの「ネット状の流しのゴミ受け」。ドラッグストアなどで購入できます。


 取り出した中身は、足湯やお風呂に入れると酵素風呂になり、お肌がつるつるに!濾した中身は、もちろん食べることも可能。出来上がりのジュースは、飲む以外にも、調理のときのみりん代わりに使ってもOKとのこと。

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(左)が井尾。(右)が大段さんの酵素ジュースです。


 そして数日後、私たちはお互い、完成した酵素シロップを持ち寄りました。

井尾 無事に出来上がりました〜! よかった〜!
大段 材料が違うと、やっぱり色も違いますね。
井尾 大段さんのは、りんごとクローヴが入っているせいか、冬の香りがする。
大段 井尾さんのは、柑橘系だから爽やか。味も全然違いますね!

 それぞれの酵素シロップを飲んで、「今年も乗り切ろう!」と決意した私たちでした。


▼Profile
大段まちこ
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。

井尾淳子
フリー編集者。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。

 

Writer's Profile
杉本雅代

グラフィックデザイナー。神奈川県在住。中学3年生の女の子の母。書籍やWeb、プロダクトデザインを手がけながら、酵素シロップのワークショップを主宰するなど、デザイナーの枠を超えて活動中。著書に『手作り酵素シロップ』(文化出版局)がある。
▼ワークショップのスケジュールなどはこちらから
https://www.masayosugimoto.com


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