特集

サウナ大使・タナカカツキさんとサウナ談義(後編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.05.08

sauna07_00


前回
に引き続き、マンガ家でサウナ大使のタナカカツキさんとわたしの永遠に終わりそうにないサウナ談義、2セッション目です。でも話すことが多すぎて、サウナで言うなら、まだ下駄箱に靴を入れたくらいの進行度です。さらには、タナカ大使とわたし2人だと、深すぎるエキセントリックな方向へ行ってしまうので、リンネル編集部の佐々木さんに手綱を引いてもらいつつ、サウナ談義の続き、開催です。


sauna07_01


女性はどうやってサウナで「ととのう」をはじめたらいい?

サウナ談義1セッション目では、大使がサウナに目覚めたわけ、サウナで得られる「ととのう」という気持ち、そしてそれを女性にどのように伝えるべきかというお話でした。


編集 佐々木:
「ととのう」という感覚、興味あるなぁ。ととのうためには、水風呂は必須ですか? 冷たいほうがやっぱりいいんですか?

タナカ:
そうですね。冷めないと効果がないんですよね。

岩田:
とは言っても、冷たすぎてもしんどい。1番大切なのは、心の解放とリラックスなので、不安とか緊張があると温冷で体はととのっても、心まではととのわないこともあります。フィンランドで冬の湖に入ったんですが、やっぱり「怖い」とか「汚い」というのが頭に浮かんでしまうと、心のととのい度は下がりますね。

佐々木:
環境ですかね? やっぱり女性はキレイな施設から始めるといいですか? わたしも前に、ファスティング(断食)のできるおしゃれなホテル施設でゆっくりサウナに入れたんですけど、キレイとかいい匂いがするとか、そういうのは女性にとってはいい取っ掛かりになるような気はします。

タナカ:
まず「サウナは我慢して汗を流す」っていう誤解があると思うんです。汗をかくのが目的だと思っているのが取っ払われるといいと思うんです。外国では、美容と健康をダイレクトに体験できるのがサウナだという概念なので。

 

本当の「サウナ」は休憩にあり。そしてヨガとサウナはルーツが同じ。

sauna07_02

佐々木:
じゃ、やっぱり我々は入り方がちょっと間違ってるってことなんでしょうか?

岩田:
サウナは「サウナ」って言いつつもサウナ室がメインじゃないんです。わたしの場合は、サウナ室にいる間は準備時間で、次の水風呂・休憩を楽しみに待っている状態です。どっちかっていうと、サウナ室は前段階って感じですね。

タナカ:
サウナ室は脇役ですね。

岩田:
私は休憩が1番メインだと思ってます。「サウナ」って一言で言うとあの暑い部屋を思い浮かべますけど、実際はサウナ・水風呂・休憩の3つで「サウナ」っていう感じですよね?

sauna07_03

タナカ:
そうなんです。実際は、休憩で外に出た時に当る風とか緑を見ることを「サウナ」と呼ぶんですよ。あのサウナ室はサウナじゃない。単なる一工程。ヨガみたいなもんですよ。ヨガはインドの修行って思われてた時期あるでしょ。でも本来の心を調律するという意味で女性に人気になったでしょ。

岩田:
ヨガ、うまいことやりましたね。うまく女性の心掴んだ!(笑)

佐々木:
あー確かに! ヨガと言われるとわかります。ととのう感じ。恍惚感を感じます。(宇宙と)繋がってしまったなっていう感覚になります。

岩田:
そうなんですか? じゃサウナと同じです。サウナも休憩している時に宇宙と繋がる感じになります!

佐々木:
なるほど……。あのヨガで得られる感覚が、サウナの休憩の時の感覚ってことですか。

岩田:
私ヨガをやったことなくて逆に聞きますけど、あの感覚をヨガで得られるんですか?

佐々木:
最後の屍のポーズや瞑想の時にそうなります! ヨガしている最中は最後のあの感覚が楽しみでやってますね。

岩田:
まさにサウナ室と同じじゃないですか! 汗かいてちょっと辛いけど最後に気持ちがいいからやれるみたいな。

タナカ:
ヨガだと時間がかかるので、体を強制的にそういう状態にすばやく持って行くのがサウナです!

岩田・佐々木:
へぇ〜〜〜〜! そっか〜〜!

タナカ:
発祥も一緒なんですよ。インドの仏教の修行から来ているんです。

岩田:
ヨガを見習って、サウナも女性に広がれ〜!

佐々木:
今、しっくりきました。例えてもらったらよく理解できました。

 

サウナで体を温めて肩こり解消。上手に休むためにもサウナがいい。

sauna07_04

岩田:
まぁ恍惚感とか宇宙とか、佐々木さんも一緒になってヘンテコな方向に行ってますけど、わたしは肩こりと冷え性がよくなったので、本当にサウナに感謝しています。肩こりって血の滞りから起きるものですよね。だからサウナ室で暑くて血がザクザク流れている時に、悪いものが流れているような感覚も好きです。

タナカ:
「サウナ=気持ちがいい」というインプットができればサウナ室でも辛くなくなるんですよね。でもそのインプットをやりすぎると、ととのわなくなります。なぜかと言うと、サウナ室に入った途端、副交感神経が立ち上がってしまうんです。

岩田:
なんと! 脳がもう「このサウナ室終わった後気持ちよくととのうぞ〜」って知ってしまってるんだ。

タナカ:
そうなんです。だからよくみんなが言うのが「スランプ」だと。

岩田:
カツキさんもスランプになったことありますか?

タナカ:
あるある。めっちゃある。もうぜっんぜんととのわへん!

岩田:
サウナ大使なのに〜!? 今はどうですか?

タナカ:
今はね、もう普段からととのうようにしてる。サウナに入らないで、ととのうようにがんばってる。

佐々木:
仙人レベルですね。

タナカ:
常にあの時の感覚になろうと。と言うことは、普段からストレスを感じないといけないんですね。

岩田:
わざと?

タナカ:
そう。だからガッツリ悲惨なニュース入れてから、風に当たる。

岩田:
エアサウナ? いやだな…、わたし、そんなの。ちゃんと汗かいて暑い……ってなってから、涼しくととのいたいです。女性なので、特にサウナ室で毛穴広げて悪いもの出して、締めてってやりたいです。エアサウナは嫌です~(笑)。

タナカ:
そうですね。皆さんはぜひ汗をかいてください(笑)。体を温めるというのはいいことですから。血流をポンプみたいにしてね。岩盤浴だと血管広げただけで、逆に疲れてしまうんこともあるとか。終わった後よく眠れたっていう人いますけど、よく眠れてるのじゃなくて、疲労回復に時間かかってるだけなんじゃないかと思うんです。その点、サウナは回復も早いですからね。よく働く人はサウナ好きが多いんですが、彼らは休むことに集中しているので、効率よく休むためにサウナを使ってるんです。

 

サウナの効果は後からやって来る

sauna07_05

佐々木:
サウナの入り方ってサウナ施設に書いてありますか?

タナカ:
一応あるんですが、実際、入り方は人それぞれなんですよね。何にストレスを感じているかとか、その日の体調にもよりますしね。サウナって、入室すぐに効果は現れなくて、すべての工程が終わってから「気持ちいい」効果が出て来ますからね。だからサウナセッション終了後にしていることが「気持ちいい」と勘違いしてしまう。

佐々木:
着替えも終わってから?

タナカ:
そうそう、友達とリラックスしてご飯食べてる時にやって来るんですよ。そうすると一緒にいる友達がオモロイ!ってなるんですよ。「この友達が好きなんやな」って。遠い目して、今日もこの友達とおしゃべりできて嬉しいなって。でも本当は違う!お前じゃないねん!(笑)全部サウナのおかげやねん!ってことなんです。

岩田:
味覚も変わるのでご飯美味しくなりますよね。

佐々木:
かなり後追いで来るんですね。サウナ、他にお株をとられて損してますね。

タナカ:
お風呂も温泉も上がってからが楽しいじゃないですか。お風呂上がってお食事いただいて「この鮎、最高やん!」ってなりますでしょ。でもその鮎、関係ないねん。その前に入った温泉の効果が出て来てるだけやねんって! このズレに気づいて欲しいですね。

岩田:
サウナで出会った友達って、仲良くなりやすいですね。すごく気が合う人が多いって思ってましたけど、これもサウナ効果ってことか。

タナカ:
普段会ったらみんな普通のオッサン。すごい仲良いって思ってたけど、サウナじゃないところで会うと普通のオッサン!

岩田:
国民がみんながサウナに入ったら、みんな仲良くなれるんじゃないですか? 平和な世界になるかも。

タナカ:
フィンランドはそう考えてるよね。

岩田:
そっか、だからフィンランドは世界幸福度ランキング1位でしたね。

佐々木:
わたし、どこから始めたらいいですか? もうサウナ行きたい~!


_______________________

sauna07_06

~あとがき~

佐々木さんが「サウナ行きたい!」と思ってくれただけで、大使とわたしのあてのないサウナ談義が一気に意味をなしました。ホッ。

カツキさんが言っていた通り、サウナのととのいって後から来るのですが、一緒にいる人を好きになれるし、大笑いしておしゃべりしたり。それってすごく気分いいですよね。1人サウナだったら、それはまた至極のリラックスタイムで思考もポジティブになります。わたしはサウナで世界が仲良くなれる日が来るのだって、実はそんなに遠くないのかもなんて思ったりしています。ちょっと落ち込んだ日、ちょっと体が疲れた日は、サウナに入ってみてください。何かが変わると思います。

 

Writer's Profile
岩田リョウコ

‪ライター、コラムニスト、イラストレーター。コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。コーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』は月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』など。サウナ好きが高じてサウナ・スパ健康アドバイザー資格を取得。‬


おすすめアイテム

もっと見る

すべてのコンテンツ

  • トップ
  • クラリネのお買いもの
  • 新商品
  • 再入荷
  • リンネル別注
  • リンネル掲載
  • ファッション
  • ファッション雑貨
  • アクセサリー
  • キッズ&ベビー
  • テーブルウェア
  • キッチンウェア
  • インナー
  • インテリア雑貨
  • 日用品
  • ファブリック
  • フード
  • ステーショナリー
  • ヴィンテージ
  • おくりもの
  • ブランド・作家
  • クラリネの読みもの
  • コラム
  • 特集
  • お知らせ
  • 月別アーカイブ
  • Facebook
  • Instagram