【デイリーワイン入門】 ワインをもっとおいしくしてくれるグラス

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2015.10.30

すっかり秋も深まって、晩酌にゆっくりワインでも飲みたい気分のkuraline編集部員。
ボジョレーヌーボー解禁(2015年は11月19日!)も楽しみです。
価格抑えめデイリーワインでも、ワインにあったグラスを選べばおいしさをもっと引き出してくれる、そう聞いてワインに詳しい料理家の真藤舞衣子さんを訪ねました。
難しいことは抜きの「デイリーワイン入門 グラス選び編」です。

 

今日の先生 真藤舞衣子さん(料理家)

東京生まれ東京育ちですが、醸造家の旦那様と結婚され山梨県山梨市に移住。
120本入るワインセラーが唯一の嫁入り道具、というワインとおいしいものをこよなく愛する酒豪さんです。

 

特別なグラスでなくて大丈夫。
でも、薄いほうが口当たりがよくおいしくいただけます。

ワインのためのグラスは、産地やぶどうの品種によって変えるもの、といわれていますが、家庭で楽しむのならたくさんグラスをそろえるより、見た目と機能性を兼ね備えたものを選んでもいいのでは?と真藤さん。
今日は、真藤さんが実際に家でも経営するレストランでも愛用しているグラス3種類をお持ちいただきました。


1 ステム付きでもカジュアルに使えます。
  いつもの食卓がちょっといい感じに

サヴァ 15ozビール/ワイン(木村硝子店)

 

この口の薄さが好き、と真藤さん。
上質なワイングラスとなると家庭で使うには肩肘をはってしまうけれど、日常で少しいいグラス使いたいな、というときにはこのサヴァがおすすめとか。
「通常のワイングラスに比べて、少しステムが短いんですよね。このバランス感がカジュアルに使える気がします」。
赤ワイン、白ワイン問わずおいしくいただけます。

口径64mm 最大径 90mm 高さ170mm/\4,500

もともとは香りを楽しむタイプのビール用に、と作られたサヴァ。口がすぼまってから開いているので香りが立ちやすいとか。「ワイン、ビールと兼用にしています」


wine06

2 赤ワインが好きな方に。
  和の食卓にも合うステムなしタイプ

うすはり ボルドー(松徳硝子株式会社)

 

二つ目は、ステムのないボルドー型グラス。
「ボルドー型というのは、フランスのボルドー地方の重厚なワインをいただくための定番の形なんです。ボルドーにとらわれず、いろいろなワインやビールを飲むにも形もコロンとしていて、和の食卓にも合うかなあと。ハイボールや焼酎をこれで飲むことも」

口径57mm 高さ95mm/\1,600

グラスの形だけでなく薄さにも注目。唇に触れるグラスの感触は重要なポイントです。こちらはスッと入るなめらかな口当たりの良さを感じられます。


3 ウォーターグラスとしてだけじゃない。
  デュラレックスでワインは定番です

デュラレックス ピカルディ 1130(木村硝子店)

 

フランス生まれのデュラレックス。ウォーターグラスとして家庭でもおなじみではないでしょうか。
実は、フランスの食堂でもワインを飲むのによく使われているとか。
「口の開きも大きいし、ガラスも分厚い。おいしいワインのためのグラスの条件をまったく満たさないはずなんですが、ぽってりした飲み口が意外においしく飲めるんです(笑)。強化ガラスで丈夫ですし、冷蔵庫で冷やしておいてもいいですね」

口径90mm 高さ94mm/\450 

丈夫でスタッキングできるので、ワインピクニック用にしても。「外でワイワイとリーズナブルなワインを飲むときに、楽しく飲めてしまうのがこのデュラレックスなんですよね」

 

まとめ

「ワインとグラスの相性って難しいんです。あまり気にしないで、いろんなグラスを試してみてください。それに、グラスに注いでからも味がどんどん変化するので、秋の夜長、ゆっくり晩酌を楽しんでくださいね」


<おまけ>

白ワインにあう一皿
ドライフィグとナッツの白和え バルサミコソース

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「今日飲んだ白ワインは甲州という日本の品種を使ったワイン。だからなのか、しょうゆベースの和食と合うんです。樽で発酵して少し独特の風味があるものはナッツとも合う。ナッツの白和えと合わせると、意外なほどおいしいですよ。最後に少しバルサミコソースを垂らしていただきましょう」

 
材料(2人分)

ドライフィグ 4つ
ローストナッツミックス ひとつかみ
絹ごし豆腐 1/2丁(150g)
白ごまペースト 大さじ1
はちみつ 大さじ1
塩 ひとつまみ
薄口しょう油 大さじ1 
バルサミコ 適量

<作り方>
  1. 絹ごし豆腐はペーパータオルに包んでざるにおき、しっかりと水切りする。一晩おくとしっかりきれます。ドライフィグは紅茶やブランデーなどで戻しておきます。
  2. 豆腐と白ごまペースト、はちみつ、塩、薄口醤油をフードプロセッサーまたはすり鉢ですり混ぜる。
  3. 戻したドライフィグを食べやすい大きさにさいて、ナッツと②をさっと和えます。盛り付けて、好みでバルサミコをかける。

 

赤ワインにあう一皿
鶏のゴルゴンゾーラフリカッセ

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「赤ワインには、土の香りがするきのこが合うんですよ。しいたけ、まいたけ、ひらたけ、ブラウンマッシュルームなど旨味が強いものを。ホクホクの栗も食感のアクセントに。むくのが面倒なら天津甘栗でもいいですよ。最後に、ゴルゴンゾーラチーズを少し溶かして濃厚なコクを」

 

材料:2人分 

鶏もも肉 1枚
栗(なければ甘栗で) 100g
きのこ(舞茸など好みで) 2〜3パック分
にんにく 1片

ゴルゴンゾーラ 20g
生クリーム 大さじ2
白ワイン 50ml
ローリエ 1枚
塩 適量
こしょう 適量
オリーブオイル 大さじ1

<作り方>
  1. 鶏もも肉は一口大に切り、栗は皮をむいて下茹で、舞茸はさいておきます。
  2. 熱したフライパンにオリーブオイル大1を入れ、一口大に切った鶏むね肉を皮を下に並べ中火の弱火で皮目をじっくり焼き返したらローリエと栗ときのこを入れてサッと炒め、生クリームと白ワインを入れて軽く煮込みます。
  3. 水分が少なくなったら、ゴルゴンゾーラを入れて絡め、塩こしょうをしてできあがりです。(栗がなければさつまいもなどで代用してください)

取材・文/高橋紡
写真/萬田康文

撮影協力/
木村硝子店 03-3834-1781  glas.jp
松徳硝子株式会社 03-3625-3511 http://www.stglass.co.jp

Writer's Profile
Maiko Shindo

東京赤坂生まれ。アパレル勤務を経て、24才で京都の大徳寺内塔頭にて畑作業、土方作業や茶道生活をしながら1年間生活をする。その後、フランスの「リッツエスコフィエ」にてディプロマ取得。東京の「ペルティエ」で勤務後、赤坂でカフェ&サロン「my-an」をオープン。2009年、ぶどう栽培、ワイン醸造を行う夫との結婚を機に山梨に移住。山梨市駅そばで「my-an YAMANASHI」をオープン。東京と山梨で料理教室を主催や店舗プロデュース、レシピ開発、南部地方の手打ち麺「ひっつみ」を広める活動や食育の講座、ワイン会などを行う。現在、やまなし大使として活動し、山梨の農業有機化への発展、食育、そしてそれぞれに関するプロジェクトを進めている。
著書に『ざくざく焼き菓子』(文化出版局)、『和えもの』『ボウルひとつで作れる SCONE AND CAKE』(ともに主婦と生活社)、『簡単みそづくりからはじめる カラダがよろこぶ魔法のこうじレシピ』(平凡社)、『作りおき生地で1週間分、すぐにおいしい簡単レシピ』(PHP)など多数。


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