1987年度全日本エアロビクスチャンピオンシップ初代トリオ部門優勝。人体の動き、姿勢に関する分析を骨と筋肉だけでなくあらゆる観点からホリスティックに行うメソッドを考案。女優、モデル、ダンサーなどへのメンテナンストレーニングから、高齢者の機能障害のリハビリまで、幅広い層にプログラムを提案。表参道のスタジオで受けられる新メニュー「リセットリリース」は、パーソナルセッション、グループセッションでの展開。
前回では、KAORU先生が考案した、凝りをリリース(ゆるめる)ことで体が温まるというメソッドを教えてもらいました。
今回は実践編です!
さあ、テニスボールの準備はできましたか?
計6か所コロコロ転がすだけで見事に体が軽くなるから不思議です。
第2回は足の裏、ふくらはぎ、すねの3か所をレクチャーします。
温め部員、太田さんをモデルにご紹介。
足の裏をコロコロするだけで足がこんなに軽くなる!?
テレビを観ながらできちゃいます。
① まっすぐに立ち、手を後ろに組みます。
② 右足の親指でテニスボールをつかんで、息をはきながらかかとまで転がし、足の指をひらきます。
これを10回くらい行います。
親指とかかとを結ぶラインに沿って転がすのがポイント。
③ 次に人さし指、中指、薬指、小指と、5本の指それぞれの骨に沿って、同じように繰り返します。
左足も同じように行います。
「薬指と小指は筋肉がカチカチで、ボールをとばしちゃうことが多いはずです。念入りにリリースしてください。」(KAORUさん)
※後ろで手を組むとバランスが取れない人は、壁に手を添えてもOK
「これは冷え性の人にもいいですよ。これをやるとあったかくなります。
血行がよくなるので、足の肌がきれいになるんですよ!
私は57歳なのですが(スタッフ一同、驚く!!!)、年齢的には私の足はもっと血管が浮き立って肌がカサカサしているはずですよね。
スタジオのお客さんにグラビアを撮っているカメラマンさんがいるのですが、その方にもほめてもらえる足です(笑)。
でも、これはテニスボールのおかげ! もちろんクリームも塗りますが(笑) だから全員こうなれます」(KAORUさん)
両方の足の裏のリリースが終わったところで
「あっ足が違う! かる~い!」(太田さん)
「股関節が柔らかくなるので、腰も楽なはずです。
指の骨に沿ってコロコロを行うと、足の裏の筋肉がよくほぐれます。足の指って動かさないから硬くなりやすいんですね。
骨に沿ってコロコロするのが難しい人は、とにかくなんでもいいから足の裏でコロコロしてください。表面の筋肉をほぐすだけでも違います。
足の裏をほぐすだけで夢のように足が軽くなりますよ」(KAORUさん)
正座しながらテニスボールに体重をかけるだけという、世にも簡単な方法。
でも、凝っている人は痛くて悶絶してしまうからご注意を……!
① 正座をします。
※KAORU さん(左)、太田さん(右)
「そもそも正座って、足首が太田さんみたいに内側になっちゃいますよね。
この座り方が脚をゆがめているってご存じでしたか?
こうやって内側に足を癖づけているとO脚になりやすいんです。だから、日本人はO脚が多いといわれるのかなと。
このリリースでは私のように足首をまっすぐにして座ってください」(KAORUさん)
② ふくらはぎの太い部分にテニスボールを乗せて、そのまま体重を10秒ほどかけます。
③ 場所をずらして10秒、脚を上げてまたずらして10秒と、ふくらはぎの3か所で行います。
※細い部分はアキレス腱があるので乗せないこと
「多くの方は痛くて座れないはずです。筋肉がほぐれて弾力が出てくると座れるようになります。そうなると足の裏と同じ理論で、血流がよくなり冷えにくい体になります」(KAORUさん)
「あ~痛いです~‼ プルプルしてきました~‼」(太田さん)
「力を抜いてください。深く座ることよりも、足首の骨をまっすぐにして座ることが大事です」(KAORUさん)
すね4か所に体重をかけるだけの簡単な方法です。
① 四つん這いになり膝を肩幅に開きます。
腕は肩からまっすぐおろします。
② テニスボールをすねと床との間にはさみ、体重を10秒ほどかけます。体重をかけるときは足首をまっすぐに。膝から足首までを4分割し、4か所ぞれぞれで行います。
③ 足首まで終えたら、反対側の脚を引いてバランスをとり、テニスボールを転がしながら膝まで戻します。
④ ①~④を左右両方行います。
「筋肉が硬いところはボールが飛んじゃいます。ぎゅーっとしなくても乗っかるだけでいいです」(KAORUさん)
「気持ちがいい~。暑くなってきました」(太田さん)
「少し歩いてみてもらっていいですか? おなかが出てないのがわかりますか?」(KAORUさん)
「はい、わかります!」(太田さん)
太田さんの骨盤に変化が表れたようです。
足の裏、ふくらはぎ、すね、この3つの凝りのリリースをやってみた方、いかがでしたか?
簡単ですが、凝っている人には痛い方法だったかもしれません。
挑戦してくれた太田さんも坂下さんもリリースをした後は、足が軽くなったと驚いていました。
そしてやるほどにどんどん顔がほかほか上気してきて、血行がよくなっている様子。
たったこれだけで変化が表れるのがKAORUさんのメソッドのおもしろいところ。
次回はおしり、大胸筋、肩甲骨のリリースを教えてもらいます。
ごろんとしながらできる、楽ちんさ。
最後に2人の施術前後の姿勢を比較していますのでお楽しみに!
教えてくれたのは
1987年度全日本エアロビクスチャンピオンシップ初代トリオ部門優勝。人体の動き、姿勢に関する分析を骨と筋肉だけでなくあらゆる観点からホリスティックに行うメソッドを考案。女優、モデル、ダンサーなどへのメンテナンストレーニングから、高齢者の機能障害のリハビリまで、幅広い層にプログラムを提案。表参道のスタジオで受けられる新メニュー「リセットリリース」は、パーソナルセッション、グループセッションでの展開。
住所:東京都 渋谷区 神宮前 4-19-8アロープラザ原宿 211号室
電話番号:03-6721-1824
営業時間:10時~20時 完全予約制
挑戦してくれたのは
2人ともフリーランスで雑誌や書籍、広告、webなどの編集執筆が生業。
太田さんはスタイリストとしても活躍。
撮影_安部まゆみ 取材・文_吉田奈央