「100年後も幸せに感じるもの選び」 素敵なあの人の温め生活vol.10 髙橋百合子さん

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2019.09.27

季節の変わり目、夏にたまった疲れや冷えが外に出てきてしまう時期。
そんなときこそ、自分の体と向き合って、毎日コツコツ、体にいいことを積み重ねていきましょう。

今回の「素敵なあの人の温め生活」はKLIPPANをはじめ、主に北欧の雑貨や、生活用品を取り扱う会社、イーオクトの代表・髙橋百合子さんの暮らしをご紹介します。
髙橋さんは、今でこそ耳にする「サスティナブル」という価値観にいち早く着目し、「使っているだけでほほえみがこぼれるようなモノ、100年後に誇れるモノ、100年後のよりよき進化の道につながる思いから出てきたモノ」を選び、取り扱っています。

オフィスではそんな基準を満たした取り扱いを検討しているものを導入し、まず「自分たちが試してみる」のだそう。
そこで、1年半ほど前に取り入れたのが、スウェーデン発の「Freedeskデスクライザー」。

 

スタンディングワークを意識する

「Freedeskデスクライザー」とは、9段階に高さを変えられ、持っている机に載せて使える昇降式デスク。
昇降は道具を使わず、少し力を入れるだけで簡単です。

パソコンが普及し、移動も電車か車。休日もスマホでネットサーフィン。
座りっぱなしが普通の生活になっている人は多いはずです。
近年の研究で「座りすぎ」は健康悪化、生産性の低下、メンタル・認知の低下を引き起こすことがわかってきました。

「スウェーデンをはじめとする北欧と取引がたくさんあるので、向こうに行くと、みんな立ったり座ったりしながら仕事をしていて。
調べてみると、座りっぱなしで仕事をすることは、エコノミー症候群と同じ状態になってしまうんだそうです。
血行が悪くなって、それこそ冷えにつながります。
これはいかんと。
そうしてスウェーデンのように高さを変えられるデスクを探していたら、たまたまスウェーデン大使館から紹介されたのがこのFreedeskデスクライザーだったんです」

女性の多い会社。立っている人もいれば座っている人も。
実際に導入してどうなのでしょうか。

「私自身パーソナルトレーナーについて運動をはじめて十数年たちますが、筋肉をつけるということが健康のベースになるんだというのを大実感しています。
はじめる前は、自転車を押しながら歩いているときに自転車と一緒に倒れてしまうくらい筋力がなかったんですよ。
そういう意味で運動は大事なのですが、平日や雨の日、夏の猛暑ではどうしても歩きにくいですよね。それが、これを使って仕事をしていると自宅まで徒歩30分なんですが、それくらいの運動量になると聞いて。
立ったり座ったりすることによって、血行もよくなりますし、それだけでなく、仕事の効率も上がります。
これはやらないとわからないんですけど、気持ちがよくて、逆に疲れない。
普通は疲れたら座りましょうという発想だと思うのですが、立ったり座ったりしながら仕事をして一日すごすと、帰り、“ああ、疲れた~っ”て思わないんですよ!
座りっぱなしは血流が悪くなる、たったそれだけのことなんです。北欧では10年以上も前から普及していますが、日本はまだまだです」

 

具だくさんスープを朝晩食べる

髙橋さんのご自宅へお邪魔させてもらったところ、キッチンからいいにおい……!

髙橋さんは、お野菜たっぷり、生姜がきいたコンソメスープを旦那さまと、朝晩食べているそうです。3食分くらいをまとめて作って、冷蔵庫にストックする作り置きスープでおなかの調子がよくなって、体がすっきりしたのだとか。
「何を入れても基本おいしいんですよ。
ただ、私の場合鶏肉などの動物性たんぱく質と玉ねぎは必ず入れています。
肉、玉ねぎ、キャベツなどの緑の濃い野菜以外を全部、ばさっと入れて、そこにお水を入れて、無添加コンソメを入れて、お酒をを入れて、塩コショウ。
最後に緑の濃い葉物野菜を入れます。醤油はお好みで最後に少し垂らします。
あとは、生姜を最後にすりおろして……。生姜、きいているでしょ?

朝はこれに玄米餅を入れて、夜はスープにプラス2品くらい。
夜は炭水化物をとらないですが、このスープでおなかいっぱいになります。
私は、体重をまったくはからないけれど、パーソナルトレーニングのトレーナーさんや通っている人たちに、やせましたね、と声を掛けられることが多くて。
あとはおなかの調子が本当によくなりました」

 

KLIPPANのブランケットで温める

寒さが厳しいスウェーデンで、紡績、染色、織り、製造までをすべて自社で行う、ホームテキスタイルメーカーのKLIPPAN。
イーオクトはKLIPPANの日本総輸入元となっています。

「特別寒い家ではないけれど、おしりって冷えているんですよ。夏でもおしりって触ると冷たいでしょ。
ソファに敷いているのがKLIPPANのシュニールコットンのブランケット(写真はウールです)。
夏はクーラーをつけていても意外に汗をかいているんですよね。
汗をかいているのにソファに寝っ転がったりすると、汗と汚れがついて、菌が繁殖し結果、家のにおいになってしまうんです。
これ1枚をかけておけば、気になったら洗濯機でまるまる洗えますし、かけることでインテリアの雰囲気も変わります。
秋、寒くなってきたらウールのスローやブランケットにソファカバーを変えて、さらに、黄色のウールのひざかけを使います。
これが、考えられないくらいにあったかい。
下からの冷気がシャットアウトされて、これなしで生きていけないくらいです」

 

KLIPPANのネックピローで温める

こちらもKLIPPANのアイテム。

温めることも、冷やすこともできるオーガニックの麦とラベンダーが入ったネックピロー。首だけでなく、おなかや背中などあらゆるところに使っているそうです。

「最近睡眠のことについて調べているんですが、睡眠障害の人ってすごく多いと聞くんです。
睡眠障害は、悩みごとがあるからとよくいわれますが、精神的なことというよりは、生理的なことが大きな原因らしいんです。脳の温度が高いと眠りにくいので、耳から上を冷やすのがいいんだそうです。
ネックピローやアイピローを冷凍庫に入れて冷やしておいて、耳から上を冷やす。すると、すっと眠りやすくなります。
もうひとつは、まるで逆なんですが、体は一度温めなくちゃいけないんですって。
温まって、そこから冷えるときに眠くなるそうで。
夫も毎日、眠る1時間前くらいにこれで温めてくつろいでいるんですが、必ず眠くなるそうです。私は、花粉で目のまわりがモワモワッとするときに、アイピローを温めて使うとふわーっと気持ちがよくなります。不調のときは、ネックピローを温めて背中に縦に置いて寝っ転がるのもおすすめです。
温めるって、すごいことですよね。薬ですぐ治そうとするよりは、できるだけ自力で治したいと思うんです」

KLIPPANの温めアイテムでユニークなのが、ブランケットのミニサイズ。まるで、座布団のよう。
「くるくるまるめて、バッグに入れられるので冬のスポーツ観戦とか、アウトドア、ピクニックにもおすすめです」

 

バルコニーでリラックスする

ご自宅のバルコニーは、建築家である旦那さまによって、ウッドデッキに。グリーンもいたるところにあって、都会のど真ん中であることを忘れてしまいます。
バルコニーに設置したブランコや、ときにハンモックを出して、くつろいですごすことが髙橋さんにとって、幸せなひとときなんだそう。
「ここで平日、夫と夕飯を食べたり、ウィークエンドは本を読んだり、お菓子を食べたり、ブランチをしたり。
夫は暑い夏でも出たがるほど外が好きで、日光浴をするような感覚ですが、私はリフレッシュに。外って気持ちがいいんですよね。レストランへ行っても外のテラス席によく行くんですよ」

仕事でも、プライベートでも、流行や世間の物差しではなく、客観的でありながら、主体的に様々なことを選んでいるような印象を受ける髙橋さん。
今が人生の中で一番体調がいいと言います。

「長い間、車でドア・トゥ・ドアの歩かない生活をしていたせいで、筋力が弱くなってしまって。これはダメだと、フィットネスクラブで筋トレするようになったんです。
それまでは年がら年中、マッサージへ行ったりとか、整体へ行ったりとか、腰が痛いの、肩が痛いの、もちろん冷えるの、といいことなんか全然なかったんです。

それがフィットネスククラブへ通うようになり、体を温める最大のものは筋力、筋肉だと私は実感して。それと同時に自分の体をちゃんと見るようになった。
変化はもちろん、自分の体のバランスがどうだとか、ありとあらゆることに向き合うようになりました。

今では、肩凝りや、腰の痛みもないし、いくら歩いても平気で、体が変わりましたね。
それと同時に心も変化して。
心と体はつながっているといいますが、本当にそうだと思います。
体がちゃんとすることで、今まであった根拠のない自信に、根拠ができたような感覚。
今までは外出するときも、どこか体に自信がなかったんですが、でも今はどこにだって行けるわよ、大丈夫、何やってもできるわよって。
本当の意味で、体がちゃんとしているって、仕事ができるとか何だとかより、一番の大きい自信につながるんじゃないかなって思うんです」

髙橋さんは現在70歳。
結婚後長く専業主婦をし、38歳から仕事をはじめたそうです。
「それまでキャリアもなかったので、仕事のスタートが遅かったのですが、気分は大学を卒業したままのようだったんです」

38歳から人づてに仕事をはじめ、今や会社を経営するまでになった髙橋さん。
年齢にとらわれず、自分の意思を大切にし積み重ねてきたことが、今も年齢を感じさせない若々しさにつながっているのかもしれません。

 

クラリネより
髙橋百合子さんセレクトアイテム
メイド・イン・アース/腹まき【二重タイプ】

メイド・イン・アース/腹まき【二重タイプ】

「上下で分かれているパジャマを着ると、おなかまわりが冷えがちなので、腹巻きがあるとよさそうです。製造元の理念にも共感しました」

 

撮影_滝沢育絵
取材・文_吉田奈央

 

Writer's Profile
髙橋百合子

E.OCT(イーオクト)代表取締役。38歳で仕事人生をスタート。スウェーデン環境機器販売会社とフィンランド航空機内誌制作やコンセプトワーク事業の2社経営を経て、「ひとりひとりの暮らしから、快適なサスティナブル社会をつくる」をミッションに、デザインと機能を備えたサスティナブル製品販売事業を展開中。


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