この秋出かけたい! 体にやさしい焼き菓子店 Vol.1 焼き菓子の店 フィリカ(自由が丘エリア)

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2018.10.26

「おいしい」と思うとき、そこにはきっと理由がある、はず。
食べる人のことを思った体にうれしい料理、作り手の信念を感じる料理や素材、心も温まるストーリーのある料理……。
そんな「おいしい」の正体を探して、食に思いを込めているお店や料理家さん、食のスペシャリストを訪ねて回ります。

冷たいデザートの季節は終わり、“焼き菓子の季節”となりました! 
そこで、素材にこだわった体が喜ぶ焼き菓子のお店を特集します。

まず最初に伺ったのは、自由が丘エリアに2016年にオープンした「焼き菓子の店 Filica(ふぃりか)」。マクロビのお菓子教室を営んできた料理家のいしいあやこさんが手がけるお店で、開店後瞬く間に人気店となりました。


いいと思える素材だけを、お菓子に閉じ込める

自由が丘の隣駅、緑が丘駅から2分ほど歩くと見えてくる、白を基調としたかわいいお店。
期待を胸に足を踏み入れると、カウンターには、旬の果物をふんだんに使ったタルトやマフィン、パウンドケーキ、手軽につまめるサブレやクッキーがずらりと並びます。
ライターの私とカメラマン、「クラリネ」スタッフの3名でおジャマしたのですが、みんな自然と目がキラキラ輝きだしました。


どれもお友達におすそわけしたら間違いなく喜んでもらえそう。男性ファンも多いのだとか。


製造から販売まで一人で切り盛りするいしいさん。そんなタフさを感じさせない、とてもかわいらしい方でした。


そのおいしさは一度食べたら忘れられなくなるほど。やさしい味なのに記憶に残る味、そんなお菓子を作るのに、いしいさんが大切にしていることがありました。

「自分が本当にいいと思う素材をシンプルに生かして作ることです。マクロビやヴィーガンに強いこだわりはなく、“作るんだったら無添加がいい、おいしい素材を使いたい”という思いで素材選びをしています。大好きな果物は、全国の農家さんから国産のものを中心に取り寄せていますね」

今回、クラリネ女子の方々にご紹介するアイテムを私たち3人で選ばせていただいたのですが、迷いに迷ってこちらをチョイス。いしいさんに味のポイントを教えてもらいました。


右上から時計まわりに「洋梨のタルト(秋限定)」「渋皮栗のマフィン(栗の季節限定)」「ひげさんメープルクッキー」「レモンサブレ」。


「“洋梨のタルト”は、洋梨のジューシーさが引き立つよう甘くないタイプの生地を使っています。ココアとプレーンの2層仕立てのアーモンドクリームは、ハーモニーが楽しめますよ。“渋皮栗のマフィン”は、自家製渋皮栗を堪能できる一品。“ひげさんメープルクッキー”は卵・乳製品不使用で、アレルギーの方などいろんな人に食べてほしくてオープン当初から作り続けています。“レモンサブレ“はクッキーの中で断トツの人気。国産レモンの酸味が際立つアイシングがポイントです」


「渋皮栗のタルト」など栗のお菓子は、栗の旬の1か月ほどと短く、毎年楽しみにしているファンも多い。


店内にはあちこちにドライフラワーが配され、ナチュラルな雰囲気。


季節限定のアイテムはSNSでチェック! 土曜限定のキャロットケーキ(卵・バター不使用)も人気の品です。


実は考えていなかった工房を持つこと。ある人の誘いがきっかけに

元々は広告関連の会社に勤めていたといういしいさん。その頃から焼き菓子店を開こうと考えていたのでしょうか?

「いえ、会社勤めをしていた頃はまったく考えていなくて。でも、何かを創り出す仕事に就きたいとずっと模索していました。震災をきっかけに会社勤めを辞め、いろんな人に話を聞いてまわり、“まずは自分にできることから始めよう”と考えたんです」

そしていしいさんが始めたのは、お菓子教室でした。「お菓子作りは趣味でしかなく、パティシエの経験があるわけじゃない。じゃあ一体どう差別化をはかろう?」と考えたどり着いたのが、当時はまだあまり知られていなかったマクロビというジャンル。そうして、卵、バター、乳製品不使用のお菓子教室の運営に乗り出したのです。

基本のレシピを学びなおすためにも、いくつかのお菓子教室に通い、その傍ら独自のレシピの開発にもいそしみました。教室の運営のほかにアルバイトもしていたという、慌ただしい毎日。そんななか、ある人との出会いがお店を持つことにつながったといいます。

「ある料理家さんと知り合ったのですが、その方に“実はお菓子教室をやっていて”と話すと、その方がプロデュースするジャムの工房の製造スタッフに誘われたんです。ご縁でありがたいと思ったし、“今後の自分にプラスになりそう”と予感して、ぜひやらせてほしいと申し出ました」

工房の立ち上げから携わったことで、「自分のブランドをもっと世に出したい。そのために工房を持ちたい」という思いが、むくむくと膨らんでいったそうです。


ジャム工房で得た技術や知識を生かして作られたジャムは、国産果物のおいしさが凝縮。


「ジャムは焼き菓子よりも、果物のジューシーさやダイクレクトな味わいをより一層表現できます」といしいさん。ジャム作りへの思いを捨てきれず、一緒に売ることにしたそう。


そうして工房を構えることになったいしいさん。どんな思いでお菓子作りにむかわれているのかたずねると、

「何気ない日常で、ほっと和めるティータイムにフィリカのお菓子を添えてもらえたら嬉しいというささやかな気持ちです。何かを生み出すのがやはり好きなので、季節のワクワクを取り入れながら、私自身も毎日楽しんでいます」と笑顔で答えてくれました。

何かを創る仕事をしたいという情熱を今では一心にお菓子作り注ぎこんでいる、そんな満ち足りた表情が印象的でした。

いしいさんの場合、自分のできることから始めてみることで一歩を踏み出すことに。そして勉強を重ねたり、自分だからこそできることを模索したりするなかで、素敵な出会いがありました。そうして、最も理想とする働く形を見つけて――。

「まずは一歩」の大切さを教えてもらった取材でした。


有機オートミールを使ったグラノーラも人気(定番はメープルソルトとコーヒー)。そのままでもおいしく、気軽につまんで食べられます。


イートインでは、店頭の焼き菓子とドリンクでほっと一息。イートイン限定メニュー(夏季はパフェなど)も好評。

 

この秋出かけたい! 体にやさしい焼き菓子店 Vol.2はこちら

この秋出かけたい! 体にやさしい焼き菓子店 Vol.3はこちら

 

焼き菓子の店 Filica(ふぃりか)
住所:東京都目黒区緑が丘3-5-13
最寄り駅:緑が丘駅より徒歩2分・自由が丘駅より徒歩15分
電話番号:非公開
営業時間:13:00~18:00(水・金曜)
     10:00~18:00(土曜)
※製造状況やイベントにより営業曜日が変わる可能性があります。
休日:不定休
席数:5席
URL:http://www.filica.jp/
https://www.instagram.com/filica_oyatsu/
https://www.facebook.com/filica.oyatsu/

 

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