【リレー連載】vol.17 小林理海子さん(出版社勤務)後編

2017.11.24

『暮しの手帖』の編集者として、3歳の男の子の母として、フルタイムで働く小林理海子さんの住まいは、下町のビルの3階。
ビルを1棟丸ごと買い、1階には義兄、2階には友人夫婦が住む予定というユニークな暮らしを実践する小林さん。
後編では、目利き編集者として見つけた愛用道具を紹介します。


前編はこちら

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A. ビルの3階。内階段を上り玄関を開けると正面には屋上への階段へと続くガラス窓、右手が寝室、左手がキッチン、リビング、和室。キッチンは、リビングへの通路も兼ねる。

B.  寝室のドア。建物の構造上、扉が五角形になっているのがおもしろい。左手のガラス窓の外は、屋上への階段がある。

C. 屋上からの眺め。周囲は住宅地だが、大きな川がそばを流れ、子どもが遊べる自然も残る。


 編集者という仕事を通じ、ものを見る目や価値感を勉強したという小林さん。特に、編集アシスタント時代、在籍していた雑誌はエコロジカルでものを長く使う、ということを大切にしていたので、20代には大きな影響を受けたそう。
 30代となり結婚をし、母となった今でもそのものへの視線は変わらず、なるべく長く使えるものを選ぶよう心がけている、といいます。
「とはいっても、何か選ぶときにこうでないと!と窮屈には考えていません。料理に関する記事を担当する割に、あんまりものは持っていない方かも」


小林さんの愛用道具

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コーヒー好きで、会社にいるときは必ず飲んでリラックス。家ではなかなかゆっくり淹れるタイミングがないけれど、休みの日には誕生祝いにもらったという「タカヒロ」のコーヒーポットで湯を沸かし、ドリップする時間を楽しむ。


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サイズの違う同じデザインの皿が5枚。「京都のモーネ工房に取材に伺ったときに購入した『五重丸』という器です」。重ねたときの美しさと、シンプルでありながら使い勝手のいいサイズが気に入った。


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八角形の皿は、フランスのアンティーク。「これはスタイリストの高橋みどりさんがイベントで器店をされたときに購入しました。大きさの割に軽くていい。白くて太いリムで存在感も軽やか」。木のスプーンは、アビコトシロウさんの作品。「スプーンに人形やはっぱがついていたり、デザインがおもしろいんです」。友人の森下富美子さんが営む店「フーコ」で購入。


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家族旅行で訪れた沖縄で出合ったやちむん。やきものは、その土地その土地の風土と文化に根ざして発展している歴史がおもしろい、とか。


私の勝負めし「蒸し鶏」

料理家の堤人美さんのレシピをアレンジ。「夫の大好物で、何食べたい?と聞くとたいてい蒸し鶏、と答えます。週1ペースのときも。もう何度作ったかわからないくらい。これもあっという間にできて、ごはんにも合うし、つまみにもなります」

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<作り方メモ>
「鶏もも肉は洗って水気を拭き、塩と油をまぶしてフライパンに入れます。水と酒を入れて火にかけ、沸いたら弱火で15分ほど蒸し煮に。火をとめて10分ほど蒸らせば出来あがりです。食べやすい大きさに切って、ゆでたもやしやきゅうり、パクチーと一緒に、香味ソースでいただきます」


小林さんにとってキッチンとは?

母として妻として、自分を育ててくれる場所です。
これまでは自分のためだけに料理をしてきたけれど、今は、息子が健やかに大きく育つように、夫も私も健康でいられるようにと願いながら、そして、仕事と両立しながら、日々勉強中です。
いつか「これがお母さんの味」と言われるようなおいしい料理を作っていきたいと思います。

 

取材・文 高橋 紡
写真 宮濱祐美子

 

Writer's Profile
小林理海子  Rikako Kobayashi

愛知県出身。出版社の営業、広報、エコロジカルなライフスタイルを提案する雑誌の編集アシスタントを経て暮しの手帖社に入社。『暮しの手帖』では、手芸、料理の企画を担当する。


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