登山初心者必見!山登りに適した服装をレクチャー!

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2019.01.03

山登りは老若男女問わず、多くの人が楽しめるものです。
山に行くと気持ちも晴れ晴れとし、登ることで体を動かすため、健康な体作りもサポートできるでしょう。特に、春から秋にかけてのシーズンは登りやすく、初めて山へ行く人にとっても挑戦しやすいです。
しかし、山登りに慣れていない人にとっては「どういった服装で行けばよいか分からない」ということもあります。たしかに、山の気候は平地と比べると低いことも多く、登ることでたくさんの汗をかくため、体温調節ができる服装を選んだほうが良いでしょう。
実際に山登りをしてみると、「もう少し暖かい服装にすればよかった」「汗を吸収してくれる肌着にすべきだった」など、服装選びの重要性を感じる人も多いです。 ここでは、山登りの季節ごとに適した服装や、状況に応じた服装のワンポイントなど、山登りに適した服装について詳しく紹介します。

 

 

 

山登りの服装は重ね着が必須

山登りの服装は重ね着が必要です。これを専門用語で「レイヤリング」といいます。レイヤリングは、あらかじめ重ね着をして体温の調節を行うことをいいます。
なぜ山登りはレイヤリングが必要なのかというと、山登りが想像以上に汗をかくスポーツであり、その汗によって体が冷やされるからです。平地を歩いているうちはさほど汗をかかなくても、急な登り道になったり、階段をずっと登ったりすると、登山者は多くの場合かなりの汗をかきます。しかも、背中にリュックを背負っているケースが多いため、背中は水を浴びたように汗をかくことが多いでしょう。
山を登っている最中は、汗をかいていてもあまり気にならない人が多いです。体温が上昇し、汗を放出することで体温調節をしているため、どんどん汗をかき続けることになります。しかし、いったん休憩といった状況になると、汗を吸った衣服が体に張り付き、急速に体温を奪っていきます。これにより、夏でも低体温といった状況になりかねないのです。そのため、汗をかきはじめたら着ている洋服を脱いで、汗を外に放出することが大切です。このように、登り始めは寒いため3枚重ね着をしていたとしても、汗をかきはじめたら徐々に上着を脱ぐといったレイヤリングが欠かせないのです。

また、山は標高が高くなるほど気温が下がります。高さが100m上がるたびに0.5~0.6度も下がっていくため、状況によっては上着を重ねるといったレイヤリングが必要になるでしょう。基本的に、ベースレイヤー(肌着)・ミドルレイヤー(肌着とアウターの中間着)・アウターレイヤー(上着)を利用し、体温調節を図ることになります。

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春や秋に適したレイヤー

春や秋に適したレイヤー(服装)は、やや保温対策を重視したものを選ぶことが大切です。時期によっては夏に近いこともあり、登山によってたくさんの汗をかくこともあるでしょう。しかし、春や秋の山は、平地とは違いかなり涼しいことが多いです。エアコン室外機の温風にさらされることもなく、アスファルトの照り返しといったこともありません。多くの木々に覆われた登山道は思ったよりも涼しいことが多いのです。
まず、肌着の役割を担うベースレイヤーは、基本的に長袖が適しています。ウールが入ったタイプや、中厚の肌着を用意しましょう。もちろん、汗で体を冷やさないよう、速乾タイプの化繊素材が適しています。ベースレイヤーは一般的な肌着とは違い、見た目も長袖T シャツのようなデザインのものが多いです。これにより、登山中に汗をかいたときでもベースレイヤー1枚になることができ、速乾性があるため汗で体を冷やすことはありません。
そして、中間着となるミドルレイヤーは、フリースなどの保温力が高いものが合っています。平地でのフリースは、アウターとして活躍することが多いでしょう。しかし、頂上に行けば行くほど気温が低い山では、フリース程度の保温力のあるミドルレイヤーを持っていかないと、寒さに対応できないこともあるのです。

また、アウターレイヤーは、ソフトシェルのアウターや、化繊インサレーション形のミッドウェアなどを選びましょう。これは簡単にいうと、シャカシャカした手触りの、非常に軽い防寒具です。ウィンドブレーカーとして売られていることが多いでしょう。アウターレイヤーは、登山中リュックの中にしまわれていることが多いです。いざ寒くなったら使うという役割があるので、軽量でコンパクトにたためるものが適しています。

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夏の時期に適したレイヤー

夏に適したレイヤーは、軽くて汗を吸収するものが基本です。夏登山は快適に登れることが多いものの、想像以上に汗をかくことも多いでしょう。そのため、山の標高による寒さよりも、汗冷えに注意が必要です。どのレイヤーも、速乾作用のあるものを選ぶことがポイントになります。
まず、ベースレイヤーは化繊素材の半袖を選びましょう。かいた汗をすばやく外に放出してくれる、速乾作用のあるシャツが必須です。このようなシャツは登山用ブランドだけでなく、スポーツブランドでも多く販売されています。登山の前に着用し、普段でも蒸れることはないか、肌がチクチクしないかなど、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

そして、ミドルレイヤーはポリエステル素材の長袖が適しています。ポリエステル素材は吸収性が高く、ベースレイヤーから放出された汗を上手に吸収する役割があります。また、真夏の登山は半そででも良さそうに見えますが、「紫外線」が非常に大敵となるでしょう。特に、雲1つない晴天の夏山は想像以上に日焼けをしてしまいます。強烈な紫外線から身を守るためにも、基本的には長袖のミドルレイヤーを選びましょう。長袖のミドルレイヤーのなかには、UVカット機能が施されているものもあります。
最後に、アウターレイヤーは夏山に限っては着用する必要はほとんどありません。ミドルレイヤーがあれば十分防寒対策ができ、ファスナーの開け閉めで体温を調節することも可能でしょう。ただ、変わりやすい山の天候対策として、フリースや雨具といった予備の服は必要になります。

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冬の時期に適したレイヤー

冬山の登山は、洋服選びが非常に重要です。冬山に適したレイヤーを選ばないと、登山中の体調に悪影響が及ぶこともあります。冬山には保温性のあるレイヤーを選ぶことはもちろんですが、実は汗対策も非常に重要になります。寒いシーズンがゆえ、雪などで足元の悪い山道はとても歩きにくく、動いているうちにたくさんの汗をかくことも多いのです。そのため、こまめに脱ぎ着を繰り返したり、速乾性のあるレイヤーを選んだりすることが大切です。 まず、ベースレイヤーは2枚重ねにして保温性を高めたり、ウール素材といった暖かいものを選んだりしましょう。冬山で体温を逃がさないようにするには、このベースレイヤーが基本となります。また、乾燥が気になる時期でもあるので、あまりにも肌に馴染みにくい素材は避けたほうが良いでしょう。ある程度保湿性があり、肌がかゆくならないような素材を選ぶのがポイントです。

次に、ミドルレイヤーは軽くて暖かいダウン系のものを選びましょう。空気の層を作って体を温めてくれるダウンジャケットなどは、冬山登山の強い味方です。しかも、軽くてコンパクトにたためるものを選べば、着脱も簡単であり、なにしろ動きやすいメリットがあります。フリースでも良いのですが、防寒着として活躍するのはダウンのほうでしょう。 そして、アウターレイヤーは雨風を防いでくれるような素材を選びましょう。冬山登山は、途中で雪が降ってきたり、猛烈な吹雪に襲われたりと、想像以上の寒さが襲い掛かることもあります。そのときに体温を保護してくれるのがアウターレイヤーです。そのため、アウターレイヤーは登山専用ブランドで、機能性の高いものを選ぶのが良いでしょう。多少コストが掛かっても、高性能な冬用アウターレイヤーを1枚持っておけば、登山の際には強い味方になってくれます。

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レインウェア選びのポイント

山登りにおいてレインウェアはとても重要です。たとえどんなに天気が良い日でも、天候の変わりやすい山においてレインウェアは必要不可欠です。レインウェアは雨から身を守るだけでなく、状況によっては防寒対策として活躍してくれることもあります。また、登山は歩くことが基本なので、必ず上下分かれているセパレートタイプのものを選びましょう。

まず、レインウェアの選び方として「やや大きめのサイズにする」ことが大切です。レインウェアは長ズボンの上から着用するため、大きめに作られていることが多いのですが、動きにくいと感じるレインウェアは適していません。ワンサイズアップとまではいかないものの、実際に試着して、動きやすさに支障がないか確認してみましょう。そして、「ズボンの裾は長めにする」というのも大事です。裾が長いと動きにくいこともあるのですが、長さが足りないとそこから雨水が侵入し、体を冷やす原因にもなります。たとえ夏であっても、雨水で足元を冷やさないよう、レインウェアの裾は長めにしておきましょう。

最後に、雨に対する「防水性」、汗に対する「透湿性」が高いレインウェア選びが重要です。セパレートタイプのレインウェアは百貨店などでも多く売られていますが、山登り用と日常生活用では、ずいぶんと品質が違います。日常生活でも使えるようなレインウェアの場合、長時間雨に濡れていると雨水が浸透してしまい、汗をかいても透湿性がないため、登山には向いていません。レインウェアは登山専門店で購入し、いざ雨が降ってきたときのために、防水性、通気性のよい雨具で安全な登山を楽しみましょう。

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パンツは何を履くべき?

登山におけるパンツ選びも大切です。登山者のなかにはジーンズやチノパンといった、普段でも着られるようなパンツで登っている人もいます。しかし、パンツも登山に適したものを選ぶことにより、より快適に山登りを楽しむことができるでしょう。パンツ選びのポイントは次のようになります。

まず、なるべく「乾きやすい化繊素材」を選ぶのがポイントです。上半身に比べると、下半身はそれほど汗をかくことはありません。それでもベルト回りは汗で湿ってしまうこともあります。そのときに、速乾性の高い化繊素材のパンツであれば、長時間登山をしても快適に過ごせるでしょう。万が一雨に濡れてしまっても、すぐに乾くというメリットもあります。また、なるべく「伸縮性があるもの」を選びましょう。登山は、思った以上に足を広げたり伸ばしたりします。伸縮性のないパンツでは動きにくく、余計な力が加わる要因にもなります。

そして、「ハーフパンツは避ける」ようにしましょう。夏山は暑くて、つい快適なハーフパンツを選びたくなるかもしれません。しかし、ハーフパンツではひざが丸出しになることも多く、万が一転倒などしたときに、ひざに大けがを負うリスクもあります。どうしてもハーフパンツにしたいときは、下にタイツを履くのが良いでしょう。特に、女性の登山用ハーフパンツは、タイツを組み合わせるデザインが多いです。多くの店で色とりどりのタイツが売られているので、気分によって組み合わせても楽しいでしょう。ちなみに、登山用のタイツは、ひざをサポートしてくれたり、むくみを予防したりと、さまざまな機能がついていることも多いです。

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他に必要な服は何がある?

登山の服装は、靴下や帽子といった小物も重要です。登山における主な必要小物は、次のようになります。

まずは「靴下」です。靴下は普段から身に着けているものでも大丈夫ですが、登山では基本的に厚めのものが良いでしょう。厚めの靴下は、山登りにおける足の衝撃を和らげ、しっかりと汗を吸収してくれる役目があります。また、登山用の専門靴下は、かかとやつま先に耐久性があり、靴のなかで滑りにくいといった工夫もされているでしょう。
次に大切なのが「帽子」です。帽子は登山中に放出される汗を吸収し、かつ防寒対策にもなります。また、転倒したときに頭を保護してくれる役割もあるので、山に行く際は季節を問わず被るのが鉄則です。夏は紫外線を予防してくれる帽子、冬は寒さから頭を守ってくれる帽子と使い分けていきましょう。そして、意外と忘れがちなのが「手袋・グローブ」です。夏山では特に不要と思われますが、山登りにおいては急な斜面を手でよじ登ることもあります。そうしたときに、手を保護する役目のあるグローブがあればとても便利です。また、夏山以外では防寒対策として、手袋があると心強いでしょう。特に、冬山登山には手袋は必須であり、手袋がないと凍傷のリスクもあります。
最後に、「スポーツタイツ」も登山の強い味方です。ハーフパンツの下にオシャレとして履いている人もいますが、登山用タイツは足腰をサポートしてくれる役割もあります。タイツによっては、血流の改善や疲労回復をサポートしてくれるものもあるので、自分の目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。

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小物選びのポイントは?

登山における服装は、小物類を工夫することで、だいぶ快適さが変わってきます。まず「靴下」は、季節によって厚さを選び、足への衝撃を和らげるようにしましょう。夏なら薄手、冬は厚手、春秋は中厚手といったように、その時期に合わせて足裏をサポートしてくれるものを選びます。
綿素材の靴下は汗を吸ってくれますが、逆に乾きにくくて臭いがこもるデメリットがあります。そのため、登山用靴下としては厚めのウール素材が良いでしょう。また、専門店などで売られている登山用靴下は、化繊で作られているものも多いです。値段はそれなりにしますが、足裏の衝撃を和らげてくれる作用もあるでしょう。
次に欠かせないアイテムが「帽子」です。帽子は日差しや紫外線を防ぐだけでなく、防寒やケガを予防する意味もあります。登山中、人は頭にも多くの汗をかくため、帽子は透湿性が高いものを選びましょう。キャップタイプより、首周りの日よけにもなるハットタイプが適しています。また、冬は防寒対策を重視した耳まで保温できるニット帽など、季節によって帽子の形を使い分けるのもポイントです。

そして、「手袋・グローブ」は、手の保護や保温性・防水性を重視しましょう。手袋は、登山内容によって選び方もだいぶ変わってきます。トレッキングといった徒歩を中心にする簡単な登山の場合、防寒対策を重視した手袋で良いでしょう。しかし、沢登りを行うといった登山の場合、岩場の移動時に手を守る役目の手袋が必要です。こうした場合は、防水性のあるアウトドア専用の手袋を準備しましょう。

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登山靴を選ぶポイント

登山において、「靴」は非常に重要です。自分の足に合った歩きやすい登山靴を選ぶことにより、山登りの疲れもかなり軽減されるでしょう。

まず、登山靴を選ぶ際には「必ず試着」をしましょう。登山靴の多くはインターネットから購入することもできますが、初めて登山靴を購入する際は店頭で試し履きをすることが重要です。ネットからの購入は、すでに自分に合う登山靴を持っていて、それと同じものを購入するといった場合のみが良いでしょう。それほど、靴の試着は重要なのです。登山靴は一般的な靴とは違い、長時間ハードな道を歩くための靴です。しかも、各メーカーによって若干サイズが違ったり、足幅が狭かったりします。初心者が靴を購入する際は、専門店で足のサイズを測ってみるのも良いでしょう。
登山靴の試着の際は、登山用の「厚手の靴下」を着用したうえで履くのがポイントです。そのうえで、つま先に1~1.5cm程度の余裕があったほうが良いでしょう。そのため、普段の靴よりもワンサイズ大き目を購入する人も多いです。また、試着は1足だけではなく、複数の種類を試して比べてみるのが大切です。何足が履いてみて、デザインよりもなるべく自分の足に合う登山靴を選びましょう。

ちなみに、スニーカーでの登山はあまり良くありません。スニーカーは足首まで固定されることがほぼないため、歩くことで足に負担が掛かり、ケガをしやすくなります。また、靴裏も登山靴に比べると滑りやすく、砂利道やぬかるんだ道を歩くと転ぶリスクがあります。

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服装選びで重視すべきこと

山登りの服装は、大きく分けて4つのポイントがあります。まず、「通気性があるか」という点です。通気性のある服は、山登りにおいてとても重要です。登山はどのシーズンであれ体力を使い、登ることによりたくさんの汗をかきます。そのかいた汗を外に放出できるどうかは、洋服の通気性にかかっているでしょう。また、汗を放出する意味では「速乾性」も非常に重要です。例えば、汗をしっかりと吸収する素材として「綿」があります。しかし、綿には速乾性がないため、綿素材の肌着を着てしまうと、登山の最中はずっと濡れたままの肌着を着ることになるのです。そのため、登山用の服においては、通気性と速乾性に優れた化学繊維などを選んだほうが良いでしょう。

そして、3つ目のポイントとして「保温性」も重要です。特に、冬山登山といった寒さの厳しい状況においては、保温性のある服がとても大切でしょう。外気からの寒さをアウターレイヤーに関しては、とくに保温性の高いものを選びましょう。普段着用ではない、雪山にも対応している専門着が適しています。
最後に、山登りの服装は「デザインよりも機能性を優先」することが大切です。見た目はオシャレでも防寒対策としては不十分だったり、色が好みでも通気性がなかったりする洋服は、山登りには向いていません。登山では、急に寒くなったり暑くなったり、雨や吹雪にさらされるということも起こります。そうした状況に対処できるよう、しっかりと登山に適した服選びを行いましょう。

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普段着で山登りしてもいい?

本格的な登山においては、「普段着」は避けたほうが良いでしょう。普段着の多くは、通気性や速乾性に優れていることはなく、動きにくいことが多いです。本格的な山登りでは支障が出るため、普段着は適していません。
ただし、普段着であっても「山歩き」程度なら問題ないでしょう。登山は、山歩き、トレッキング、ハイキングといった呼び名がありますが、明確な定義はないです。それでも、子供が楽しめるような山歩きや、日帰りで簡単に楽しめるような登山であれば、普段着でも問題はないでしょう。タンクトップといった肌がさらされる格好や、ハイヒールのような靴では軽装過ぎますが、Tシャツとジーンズ、スニーカー程度なら普段着でも楽しむことができます。
ただ、山歩き程度でも、冬場なら着脱が楽にできる服装が良いです。体温調節ができるよう、重ね着ができるようにしましょう。また、季節にもよりますが、登山であっても軽い山登り程度であれば、「ジャージ」も可能です。一般的に、ジャージは化繊でできているため、通気性が良く速乾性もあります。そのため、綿素材などの普段着よりかは、ジャージのほうが山登りに向いているでしょう。

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登山に適さない服装は?

普段着で軽い山登りをする場合であっても、次のような服装は避けたほうが良いです。
まず、「保湿インナー」は山登りに向いていません。一般的に売られている保湿インナーは、保温性にすぐれてはいるものの、透湿性に関しては機能していないケースが多いです。山登りでは季節を問わず発汗量が多くなるため、汗を吸い取っても透湿性のない肌着では、ずっと濡れたままになって体が冷えてしまいます。寒い時期であっても一般的な保湿インナーは避け、透湿性の高い化学繊維のものを選びましょう。

そして、「羽毛のダウン」も適していません。ミドルレイヤーとしてダウンは活躍するものの、羽毛を中心としたあまりにもモコモコしたタイプは登山に向いていないでしょう。登山用ダウンのなかには羽毛が使われているものもありますが、「毛羽立たない」「コンパクトにたためる」といった特徴があります。一般的な羽毛ダウンだと、たたみにくく毛羽立ってしまうことも多いので、登山用には向いていません。

また、「コットンパンツ」や「ジーパン」も山登りには適していません。軽い散策程度なら良いのですが、長時間にわたる登山では、こうしたボトムスでは動きに支障が出ることもあります。コットンパンツやジーパンは基本的に綿素材なので、「重い」「濡れたら乾きにくい」「伸縮性がない」というデメリットがあるでしょう。
最後に、「雨合羽」は登山向きではありません。雨合羽は1枚で体を雨から守ってくれますが、足元は濡れて冷えてしまいますし、一般的な雨合羽では水が浸透してくることも多いです。登山用のレインコートは、なるべく専門店で購入し、必ず上下に分かれているタイプを選びましょう。

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コーディネートのポイント

山登りの服装は、少しの工夫でオシャレ度をアップさせることができます。
まず、「季節に合ったレイヤー・ズボン」を選びましょう。レイヤーやズボンはその人の服装を決める見た目といえます。たとえば、黒い長ズボンはやや重い印象があるため、夏山よりかは冬山の服装に合っています。夏にはあえてライトグレーといった明るい色のアウターを選ぶことにより、見た目も軽くて明るい印象を与えることができるでしょう。季節ごとのレイヤー・ズボンを用意することで、そのシーズンに合わせたオシャレを楽しむことができます。
また、「小物で個性を出す」こともポイントです。登山メーカーから選ぶことの多いレイヤーやズボンは、ある程度一定のデザインに落ち着くことが多いです。しかし、手袋や帽子といった小物なら、登山メーカーだけではなく、スポーツブランドや日用品メーカーから選ぶことも可能でしょう。これにより、デザインの幅も広がり、自分の個性をアピールすることもできます。特に、女性の場合は「スカート+タイツ」というコーディネートが可能であり、これにより自分好みのファッションを選ぶことも可能でしょう。寒さ対策としてレッグウォーマーを重ねれば、見た目的にもさらにオシャレ度がアップします。
また、「デザイン性の高いメーカーの服を着る」というのもポイントです。登山メーカーはさまざまあり、そのなかには高機能かつ、デザイン性に優れたブランドもあります。専門店に行けば、オシャレかつ機能性の高いコーディネートをアドバイスしてくれることも多いです。コストが掛かるケースもあるものの、一度そのような服を購入しておけば、長期にわたりオシャレと機能性の高い登山服を楽しむことができるでしょう。

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服以外に欠かせないアイテム

山登りには、洋服以外でも欠かせないアイテムがあります。まずは、初心者でも山登りには必要不可欠なものから見ていきましょう。

最初に、荷物を入れる「ザック」です。荷物が少なく、数時間で楽しめる散策程度なら、普段使いのザックも可能でしょう。しかし、本格的な山登りでは、自分の体にフィットする登山用ザックが必要です。お店で試着して購入するようにしましょう。次に、「水筒」です。ペットボトルは軽くて持ち運びしやすいため、ペットボトルで代用しても良いでしょう。少なくとも1リットルは用意しておきます。そして、「携帯電話」もいざというときに役立ちます。スマートフォンなら、GPSの地図アプリなどを入れておくと何かと便利です。また、「腕時計」は防水機能が付いているもののほうが、いざ雨が降ってきたときでも安心です。そして、「タオル」も薄手のものを2枚ほど入れておくと良いでしょう。汗ふきになるのはもちろん、日焼け防止や、いざというときの防寒対策にも役立ちます。

次からは、やや本格的な登山にあると便利なものです。まず、「ヘッドランプ」は深夜や早朝発の山登りに活躍します。懐中電灯でも良いのですが、手がふさがるためヘッドランプがあると良いでしょう。これがあれば、雲行きの怪しい日中でも活躍します。そして、「コンパス」は現在位置を確認するためには必須です。安いものでも良いので、専門店で1つ購入しておくと便利でしょう。また、「登山用地図」も携帯しておきましょう。山におけるスマートフォンは電波が入らないこともあり、正確な位置情報を知るには広範囲で細かく書かれた地図があると便利です。最後に、「ライター」と「健康保険証のコピー」は、いざ遭難やケガを負ってしまったときに役立ちます。万が一のときに備えて、必ず携帯しておきましょう。

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適した服装で山登りを!

山は、普段自分たちが過ごしている平地よりも寒いことが多く、登ることによって汗をかいて体が濡れてしまうことも多いです。そのため、普段着とは違う、山登り専用の服を準備したほうが良いでしょう。山登りに適した服があれば、動きやすく、適温で過ごせることにもつながります。また、専用の服装をすることにより、ケガを予防できたり、寒さから身を守ったりもできます。
しかし、初心者の人がいきなりすべての服を、山登り用に変えることは難しいかもしれません。そのため、まずはアウターだけを用意したり、次回からは登山用パンツを準備したりと、徐々に増やしていくと良いでしょう。快適な山登りができるかどうかは、服装選びが重要です。今回紹介してきたことを参考にしつつ、自分にベストな服装を選んでいきましょう。

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illustration : Ryoko Iwata


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