特集

vol.8.  足はなんでも知っている 〜足裏マッサージのゴッドマザーを訪ねて

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2018.07.18

「年齢を重ねると、女の人はこころもからだも、いろいろありますよねぇ」。
フォトグラファー・大段まちこと、フリー編集者・井尾淳子、「お年ごろ」を迎える2人が「こころとからだ」を元気にする浄化スポットを訪ねます。

 
今回私たちが訪ねたのは、知る人ぞ知る! 足裏マッサージ界のゴッドマザーこと、大谷由紀子先生。リーディングカウンセラーでもある大谷先生の施術は、足裏やふくらはぎからクライアントの体調を読み取るのはもちろん、「えっ、なぜそんなことまで!?」と驚くような、心の深い部分にまでアプローチされるのが特徴です。足裏が映し出す、こころとからだのメッセージとはいかに?


足裏マッサージ? それとも占い?

大段 以前、仕事で関わっていた雑誌に、先生の足裏の連載があったんですよ。で、その記事が興味深くて、一度施術をしていただきました。ずいぶん前になりますが。

井尾 そう、大段さんから、先生の施術がすごく面白いと聞いて、私もずっと気になっていたんです。お目にかかれてうれしい。

大段 あの時、足裏とは全然関係ないことを言われたのが、すごく印象的でした。「あなたは神聖なものをテーマにして、仕事をするといいですよ」って突然言われて。

大谷 そうでしたか。ごめんなさい、記憶になくて……。

大段 でも、そのことが足裏とどうつながっていたのかの記憶は、じつは私にもないんです(笑)。

井尾 リーディングのインパクトが強かったんですねぇ、きっと。

大谷 過去に、「あなたは外国の人と結婚しますよ」と私から言われて、そのことだけを憶えていたクライアントさんもいましたよ。その方は、数年後に本当に外国人の男性と結婚したんですけど。「そういえば昔、足裏の人にそう言われた!」と思い出して、最近久しぶりにまた施術に来られたという。

2人 へぇ〜!


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大谷先生の過去の雑誌『Lingkaran』連載記事(ソニー・マガジンズ)。「反射区(からだの臓器の状態が反射投影されている場所)が映し出す、臓器とこころのつながりが面白くて。先生の記事は、ずっとスクラップしてとっていました」(大段)


なんと、「行列の出来る中学生占い師」だった!

井尾 足裏だけじゃなく、どうして占いのようなアドバイスもしてもらえるんですか?

大谷 じつは私、中学生の頃から占い師として活動していたんです。クラスで私の占いがよく当たるって評判になって。

大段 占いの方が先だったとは。知りませんでした。

大谷 高校生になると、さらに友達が友達を呼んで、口コミでどんどん広がっていったんです。日曜日は一日中喫茶店で誰かを占っているような感じで。「私の休みはどうなるの?」って思っていました。

井尾 すごい。すでに売れっ子占い師。

大谷 でも次第に、「あなたから言われた通りにしたのに!」とか、依存してくる人も少なくなくて。ならば、言葉を使わないカウンセラーになろうとその時に決めたんです。それで足裏マッサージにたどり着いたわけですが、結局今も、マッサージしながら喋ってますね(笑)。

2人 ははは。たしかに。

大谷 足裏に出会う前は、整体のスクールに通ったんです。そこで一緒だった人から、「台湾にはリフレクソロジーという施術がある」と教わりました。で、実際に台湾に行って、ありとあらゆるマッサージ屋さんを回って。反射区チャートもたくさん持って帰ってきて、自分で組み立てたんですよ。足裏の反射区とこころはとても密接につながっていて、それが面白いなと思って。


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「悩んでいる人たちに対して、言葉だけのアドバイスで終わりたくないと感じていました」(大谷先生)そして出会ったのが、足裏マッサージだったとか。写真は、大谷先生の代表著書(詳しくはプロフィール参照)。


膀胱は「漠然とした不安」をもつ臓器だった!

井尾 いろんな臓器の特徴が、人の感情と結びついているということですね。

大段 それはたとえば、どんな風に?

大谷 2〜3ヶ月に一度くらいの周期で、膀胱炎になっちゃう30代の女性のクライアントさんがいたんです。仕事はうまくいっているけど彼氏はいなくて、「このまま年齢を重ねて、お局様になっちゃうのはイヤだななぁ」っていう不安を抱えていて。

井尾 それが膀胱炎と関連しているんですか?

大谷 腎臓からろ過されて、膀胱に溜まった尿は外に出すしかない。それはわかりきったことなのに、「このまま外に押し出されて、本当にいいの?」という不安と重なるんです。で、その彼女なんですけど、トントン拍子で結婚が決まったとたん、ぱたっと膀胱炎が起きなくなりました。

2人 へぇ〜!

井尾 膀胱炎と腎臓。してそのこころは?

大谷 膀胱は、「漠然とした不安」。腎臓は「完璧主義」です。腎臓って、心臓に戻す血液と、尿としてろ過する血液を絶対に間違って分けてはいけない臓器ですからね。なので、バリバリ仕事ができて、周囲からも期待されている、完璧主義な人ほど、意外と膀胱炎になりやすいんです。

大段 なるほど〜。


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膀胱は、不安を象徴する臓器。「あくまでも“理由なき不安”の場合です。不安の原因がはっきりしている場合は、また違う読み取り方になります」(大谷先生)

 

「プライドによる怒り」を表す、肝臓&胆のう

大谷 そして、肝臓は「怒り」。肝臓の下付近にある胆のうは「中途半端なプライド」を表します。

井尾 中途半端なプライドがあると、肝臓に怒りが伝わる?

大谷 伝わるというよりも、肝臓は我慢をする「無言の臓器」と言われているくらい、そもそも「怒り」の性質を持っているんですよね。

大段 東洋医学においても、そう言われますよね。

大谷 はい。足裏から見ると、自分の思いどおりにならないとカッとなる人が増えているように思いますね。最近、人混みでわざと女性にぶつかる「ぶつかり屋」の男性がニュースになったりしましたけど、あれも絶対的な不満に対する、怒りのはらいせと感じました。

井尾 世の中が全体的に、イライラしているのかも……。

大谷 あと、以前は足の親指がさくらんぼみたいにパン!と膨らんいる人が多かったんですよ。とくに、年配の男性。それって、怒りが溜まっている人の特徴的な足なんですけど。

大段 さくらんぼ!(笑)

大谷 でも、最近は少なくなりました。それは逆に、ガツン!と怒ることができるパワーのある人が減っている証拠だと思います。

井尾 それはそれで、考えさせられますねぇ。


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「“昔の自分は、こうじゃなかった”など、中途半端なプライドが原因でイライラしている人は多いですね。人混みの中にいて落ち着かず、つねにイライラしているようなイメージ」(大谷先生)写真は、かつて先生が開校していたスクールの卒業生が描いた「足裏と感情」のイラスト。(Illustration by Toyomi Nara)


足裏からのメッセージを受け取りましょう

大谷 あと最近気になるのは、呼吸の浅い人が増えていること。なにかに夢中になって、気づいたら息を止めていた、というような。

井尾 深呼吸が大事というのは、この連載でもたびたび話題になります。

大谷 息という漢字は、「自分のこころ」と書きますね。なので、吸って吐いて止めて……と、呼吸を司る肺は、唯一自分でコントロールできる臓器なんです。ほかの臓器は、自分でコントロールできないですよね。「心臓止めてみて」って、言われたらどうですか。

大段 たしかに(笑)。

大谷 怒りとも関連してくるんですけど、自分の心をコントロールできなくなっている人も、増えているのかな、と。そういう人は、大抵呼吸が浅いです。足裏では、指の下あたりに肺の反射区がありますが、そこに角質が出来ている人が多い。そのあたりをマッサージすると、ものすごく痛がる。

井尾 足裏マッサージを通じてそういうヒントをもらえると、「たしかに、呼吸が浅くなっているかも」って、自分で気づくことができますね。

大谷 そうそう。まずは、息を止めている自分に気づいてほしいわけです。カーっとなったり、焦ったりしているから、まずは深呼吸しましょうと。いきなり目の前の状況を変えようとするのではなく、まずは自分自身の感覚から変えていくプロセスが大切。


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大谷先生いわく、呼吸を司る臓器・肺は、「悲しみ、寂しさ」などを表すそう。息を詰めて、頑張りすぎていないか、振り返ってみましょう。


足裏は、自分の状態を映す「縮小図」

大谷 でもね、最近は施術でお伝えすることも、以前とは少し変わってきているんです。

大段 そうなんですか?

大谷 大段さんが持っていて下さった記事を連載していた頃は、「あなたには過去、こんなトラウマがあったから、傷ついているんですね」というやさしいアドバイスでもよかった。でも現代はもはや、「振り返りの時代」ではないと感じていて。過去ではなく、「今、自分はどうしたいのか」が重要になってきました。

井尾 うーん、突きつけられていますね。

大谷 それは、「今」に対する意識より、過去に対する不満と未来に対する不安ばかりが増幅しているからだと思います。でも、今を認められなければ、後にも先にもいけないんですよね。

大段 自分の心は今、どう感じているのか。そのヒントを足裏からもらうといいのかもしれませんね。

井尾 「なぜ、ここにばかり角質ができるんだろう」とか「なぜ、いつもここが痛いんだろう」とか。

大谷 そうそう。まず自分の足の裏をじっくり見て、何を訴えているのかを感じてほしいですね。自分の足をちゃんと触ってあげたり、もんであげたり、ご褒美をあげることはすごく大事。なんといっても、足裏はこんな小さな面積で、全体重を毎日支えてくれているんですから。

井尾 改めて、自分の足裏をじっくり見たくなってきました。

大段 足裏はなんでも知っている、ということですね。

大谷 そうです。足は、自分を映し出す縮小図。米粒ひとつ踏んでも痛いくらい、センサーが敏感なんです。だから毎日触ってあげることで、「今日は土踏まずのあたりを押してあげたいな」とか、「今日は足の指なんだね」とか、足裏からのメッセージがだんだん受け取れるようになってきますよ。

2人 足裏、今日から労ります〜。

 

次回は実際の施術を通して、足裏が表すこころとからだへのメッセージをじっくり見ていきます!お楽しみに!


▼Profile
大段まちこ
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。
井尾淳子
フリー編集者。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。

 

Writer's Profile
大谷 由紀子

日本ゾーンセラピー協会代表。ゾーンセラピスト、リーディングカウンセラー、ヒプノセラピスト。ふくらはぎや足裏から、相手の体調や精神心理を読み取り、足の末梢神経を刺激することで身体全体の治癒力を高める足裏ゾーンマッサージを体系化。1996年に日本ゾーンセラピー協会を設立。『足裏をもむと健康になる』(PHP研究所)、『“ふくらはぎをもむ”と超健康になる―1日4分で体の不調も心の悩みも消える! 』(マキノ出版)等、著書多数。
施術希望の方は、laneige0206@ezweb.ne.jpまで(初回は施術とカウンセリングで1時間1万円。次回以降はからだの状態によって応相談)


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