特集

vol.12  夏から秋を健やかに 〜お年ごろ女子のためのお灸特別講座

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2018.09.12

「年齢を重ねると、女の人はこころもからだも、いろいろありますよねぇ」。
フォトグラファー・大段まちこと、フリー編集者・井尾淳子、「お年ごろ」を迎える2人が「こころとからだ」を元気にする浄化スポットを訪ねます。

東京・西荻窪にあるカフェ「暮らしのいろいろ ていねいに、」を訪ねたvol.11。はり灸師でもある店主・福田倫和さんは、このお店で、お灸のセルフ講座や施術なども担当しています。


温熱レベルも香りも選べる「せんねん灸」

「暮らしのいろいろ ていねいに、」は、「食べる(カフェ)」「住む(不動産仲介)」「安らぐ(セラピー)」「学ぶ(ワークショップ)」という4つのジャンルを運営するお店。店頭ではお灸も販売しています。


福田 お灸の講座や施術では、せんねん灸*を使っています。セルフケアしやすいように商品化されているし、ドラッグストアやインターネットで気軽に購入できます。

2人 わ〜、たくさん!

井尾 種類も豊富ですね。カラフルで可愛い。

大段 せんねん灸って、進化しているんですねぇ。


ソフトなものから強いものまで、温熱レベルも豊富なせんねん灸。フルーツの香りやアロマの香りなど、香りで選べるお灸も女性には人気だそう。


お店では、「せんねん灸」を使った「自宅でできるお灸講座」を福田さんが開催。参加費2000円で、参加された方は以後ずっと、お灸を2割引で購入可能とお得!(講座スケジュールは、福田さんプロフィール内サイトを参照)


夏の疲れに効くツボとは?

井尾 今日は、お年ごろ女子向けのお灸のツボを教えていただけますか? 今年の夏は猛暑が続いたので、疲れが溜まっている人も多いと思って。

福田 夏の疲れというと、代表的な症状は「胃腸の疲れ」ですね。あとは、外は暑いのに建物の中はエアコンで冷えているので、温度差で体調を崩すお年ごろ女子の方も多いです。

井尾 暑いのに、からだは冷えている。つまり「冷え」からくる不調ですね。

福田 はい。では早速、順番に解説していきましょう。手の「合谷(ごうこく)」というツボがわかりやすいので、まずこちらから。

大段 合谷は、どういうツボですか?

福田 上半身の養生のツボですね。良く使うのは、風邪のひきはじめや目、鼻、歯の痛み、顔面神経痛や疲れ目など、首から上の症状に効果的です。あとは便秘や下痢といった大腸系の症状にもいいですね。


「合谷」のツボはココ。*注:今回は、僭越ながらわたくし井尾がツボモデルをやらせていただいております。お見苦しい点はご容赦くださいませ(笑)。


福田
 合谷は、読んで字の通り「合わせる谷」。この谷は、親指と人差し指の骨の付け根がぶつかるところから、やや人さし指よりのへこみです。

大段 思ったよりも、奥ですね。骨の際というか。

福田 ですね。骨の奥の方を押すイメージで、ツボを押してみてください。

井尾 あ、たしかにこのへん、グッと押すと痛気持ちいいです〜。


お灸のシールを外し、ツボに貼って火をつけます。


しばらくすると煙が出ます。熱を感じ始めるのは、煙が消えてから。お灸を貼ったツボがじんわりと温かくなってきます。「ピリピリするくらい熱くなったら、外してもいいサインです」(福田さん)。


大段
 井尾さん、熱い? 痛い?

井尾 全然痛くないです。じんわり温かくなって、気持ちいいですよ〜。

大段 熱すぎる場合は、途中で外してもいいんですか?

福田 もちろんOKです。ガマンすると、水ぶくれなどのやけどになることもあるので、ムリは禁物。「少し熱いけど、じんわり効いているな」くらいの感じを目安にしてくださいね。


「ツボの取り方」は教科書どおりでなくてよし!

福田 次にご紹介するのは、「三陰交」というツボです。これは婦人科系の代表的なツボなので、お年ごろ女子の方にはマストかなと。

井尾 たしかに、よく聞くツボですね。三陰交。

福田 「冷え」を筆頭に、むくみ、生理痛、ホルモンバランスの乱れなど、女性特有の症状には欠かせないツボです。消化器、肝臓、腎臓などの働きも助けるので、夏の終わりの胃腸疲れにもおすすめです。

大段 なるほど、万能ツボですね。

「まず、内くるぶしのいちばん高いところを見つけます」(福田さん)


「さらに、そこから指の幅4本(小指から人差し指まで)を揃えて、人さし指が当たるところが三陰交のツボです」(福田さん)。


井尾
 上の写真で人差し指が指しているポイントですね。

大段 私、ツボを探す時にいつも迷うんです。なんとなく、毎回違うところに置いているような気がして。

福田 たしかに教科書どおりの位置というのはありますが、僕らのような施術者がお灸をする時は、最終的には触って決めるんですよ。ここ凝っているなとか、かたいなとか。

2人 そうなんですか。

福田 なので、「教科書どおりの場所からはちょっと手前かも…?」とか思っても、「押してみたら痛い」とか、痛気持ちいい感覚があれば、そこがご自身のツボです。むしろそういう感覚を大事にしてほしいですね。

井尾 人によって、違いますしね。

大段 自分の感覚でいい、と。

福田 はい。そういう感覚を先人が何千年も繰り返してきて、確立されたのがツボですから。


お灸をしても熱くない場所=冷えが強い場所

大段 からだの冷えとツボは、関連しているんですよね。お灸をする時、すごく熱く感じる時と、あまり熱くない時があるのはそのせいですか?

福田 冷えが強い時は、お灸をしても熱く感じない時があります。なので、熱く感じないツボがあれば、重点的にお灸をしたほうがいいです。

大段 なるほど。


福田さんが使用しているツボのテキスト。「冷えを改善するツボは、足が多いですね。気(エネルギー)は頭の方に溜まりがちで、足の方には少なくなる。それを下に引っ張ってあげるイメージです」(福田さん)


「むくみ」に効く万能養生のツボって?

大段 あと私、足がむくみがちなんですよ。暑くて汗をかいているのに、むくむというのは一体どういうことなんでしょう。

福田 原因はいくつか考えられます。まず夏の外気と中の気温差の冷え。あとは代謝の低下で、筋肉が落ちているというのも考えられますね。本来は上半身に運ばないといけない血液が運ばれず、ふくらはぎに溜まってしまっているのかもしれません。

井尾 足のむくみは、お年ごろ女子共通の悩みです。

大段 つまり、血行が悪いのが原因ですね。からだの水はけが悪い自覚があるので、そのツボを知りたいです。

福田 からだの水分を担当しているのは、西洋医学では腎臓ですが、東洋でも同じ字の「腎」です。なのでむくみがある場合は、「腎」の代表的なツボ・太渓(たいけい)にお灸をしてみて下さい。

井尾 太渓。こちらも聞いたことあります。

福田 太渓のツボはむくみはじめ、「冷えのぼせ」にも効果が期待できますよ。更年期症状の方とか、自律神経が乱れている方の施術にも使います。


むくみに効くという太渓のツボは、ココ。


福田
 太渓の場所は、比較的カンタンです。内くるぶしとアキレス腱、このあいだのくぼみにあります。

井尾 あー、ここか。確かに、触ると冷たい!

福田 井尾さん、お灸モデルとしては素晴らしいですね。痛いとか冷たいとかすぐ出てきて(笑)。

井尾 いや、それはからだがガタガタということなので、喜んでいいかどうか…(笑)。

大段 太渓のツボ、私も毎日、お灸をやってみます。


迷った時は、はり灸師や施術者に相談を

福田 最後は、弱った胃腸に効くツボ「足三里」。これもメジャーなツボですね。このツボもむくみに効果があって、足の疲れや膝の痛みなど、「万能養生のツボ」と呼ばれています。

大段 足三里の場所を詳しく教えてください。

福田 はい。まずひざを軽く曲げると、ひざのお皿のすぐ下にあるくぼみがわかります。


「外側のくぼみに人さし指を置いて、指幅4本(人差し指から小指)を揃えます。小指が当たるところが足三里です」(福田さん)。


福田 わかりにくい時は、足首をグッと持ち上げて下さい。すると、盛り上がる場所です。押すと、痛気持ちよくないですか?

井尾 本当だ。押すと、たしかに少し痛いです。福田さんが「このへん」って、指をぽんと置いた場所は、全部的確なツボ。さすが!

大段 本を読みながらのセルフケアもいいですけど、微妙なツボの位置やニュアンスは、今みたいに先生に直接教えてもらえるのがいいですねぇ。

福田 うちの店では、マンツーマンの講座+お灸施術の「灸灸セット」というコースもあるんですよ。

大段 それ、すごくいいですね。自分のからだの状態を改善できるツボも、相談しながら教えていただけるし。

福田 施術はおもに、ご自身では難しい背中やお腹などを中心に、「棒灸」という広い範囲が使えるお灸を使って行います。60分と90分コースがあって、講座と施術、どちらをメインにするかを相談しながら行っています。

井尾 お灸のあとは、カフェでからだにやさしくて美味しいごはんをいただいて。で、「西荻住みたいわー」ってなったら、不動産の相談も出来るんですよね。

大段 なんと。福田さんは不動産屋さんでもあるんですね!

福田 施術のあと、そのまま物件の内見に行く方もいますよ。

大段 私も、そんなことをしてしまいそうです(笑)。あの、物件の相談もしていいでしょうか。

福田 もちろんです(笑)。


シェアカフェでもある「ていねいに、」。たっぷりお灸の知識を学んだ私たちは、この日のごはん担当「のっけごはんippo」さんの野菜たっぷりメニューをいただきました!


*せんねん灸…セネファ株式会社によるお灸商品シリーズ。


▼Profile
大段まちこ
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。
井尾淳子
フリー編集者。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。

 

Writer's Profile
福田 倫和

「暮らしのいろいろ ていねいに、」管理人、はり灸あん摩指圧マッサージ師、宅地建物取引士。西荻生まれの西荻育ち。大学を卒業後、メーカー勤務を経て東洋医学の道へ。6年間穂高養生園で勤め、2013年地元に西荻で「ていねいに、」開業「ていねいに、」でははり灸などのセラピー、不動産仲介、お灸講座などを担当している。営業時間や施術の予約などの詳細はこちらを参照。http://teineini.com


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