vol.25 2019年後半の星読みガイド ~フクザツな星まわり、さてどう生きる?
「年齢を重ねると、女の人はこころもからだも、いろいろありますよねぇ」。
フォトグラファー・大段まちこと、フリー編集者・井尾淳子、「お年ごろ」を迎える2人が「こころとからだ」を元気にする浄化スポットを訪ねます。
星読み開運ガイド・深井香織さんの記事は、毎回人気! ここから年末までの後半戦、星はどんなヒントを与えてくれているのでしょうか? 教えて、深井さん!

「2019年後半は、木星・土星・火星の動きにポイントありです!」と、深井さん。写真は、木星と火星をイメージした深井さんプロデュースのキャンドル(非売品)。
2019年後半は、山羊座の時代へ
井尾 深井さん! お久しぶりです〜。
大段 今年もお目にかかれてうれしいです〜。
深井 こちらこそ! どうぞよろしくお願いいたします。

星読み開運ガイドの深井香織さん。個人セッションはもちろん、星にまつわる様々な「星読み講座」も大人気です(詳しくは文末プロフィール参照)。
井尾 えーっと今はまだ、「射手座・木星の時代」ですよね。物事を拡大する、ポジティブな吉星の木星が、射手座にいる時期かと(おさらいをしたい方はこちらの記事をどうぞ)。
大段 つまり、射手座らしい性質が盛り上がる時期ですよね。
深井 その通り! お2人とも、木星についてはもう完璧ですね(笑)。この木星が、12月3日に山羊座に移動します。すると今度は、射手座から山羊座っぽいムードにガラリと切り替わりますよ。
2人 ほほー。
井尾 その山羊座っぽいムードとは?
深井 射手座・木星の時代は、「こういう風になれるかも」っていう理想、ふわっとした希望も受け入れられる時だったんですけども。「山羊座・木星の時代」に入ると、それがなくなりますね(きっぱり)。
大段 えっ、なくなる(笑)。なぜですか?
深井 じつは今回は木星だけではなく、土星も山羊座に強く影響を与える星まわりだからなんです。
井尾 土星ですか〜。
土星のパワーが持つ性質とは…「責任」「管理」「義務」「制限」「秩序」「孤独」
深井 その土星は2017年の12月からずーっと山羊座にいて、ヤギーズの方々はその性質が表すように、試練の時が続いていると思うんですが。でも、2019年12月3日にようやく木星が山羊座にやってきて、「土星と木星が同時に入る」という現象が起こるわけです。

「土星と木星が同じ星座に入るのは、20年に1度くらいのなかなかないこと」(深井さん)写真は、土星をイメージしたキャンドル(11月に発売予定)と、2019年後半のラッキーパワーストーン(オニキス、スモーキークォーツ、オブシディアンなど)。
山羊座のムードは「現実感」
深井 山羊座の特徴をひと言で言うと、「土っぽさ」。なので、安定や継続、現実感みたいなものにスポットが当たっていきます。
井尾 山羊座に木星と土星がダブルで入ることによって、今年後半からは、理想を求めるより、現実的な空気になる、と。
深井 そうなんです。今までちょっと浮かれていた人も、みんな現実感をすごく意識し始めると思います。「結局、大事なのはお金だよね」とか。
大段 たしかに消費税増税とか……。
井尾 老後2000万問題とか……。
深井 (笑)。でもね、その一方で二極化していくとも言えます。現実的な風潮になる時って、みんな真逆のものに憧れたり、そういうものを求めたくなったりするじゃないですか。
2人 たしかに。
深井 みんなが「安心安定がいちばん」ってなっているそのナナメ上から、「そんなのどうでもいいよ」みたいな人が現れると、一躍ヒーローになるでしょうね。頭で考えるのではなく、インスピレーションで動く人が注目を集めるようになると思います。

2019年後半からのラッキーアイテム…植物は、山羊座の「土」らしさを象徴する、盆栽や苔玉などを愛でると吉。「アイビー、ポピー、ベラドンナ、クリスマスローズなどもおすすめです」(深井さん)
自分と対極の星座タイプに注目!
井尾 インスピレーション派の人というと、大段さんがまさにそうですよね。
深井 大段さんは牡羊座なので、生まれ持った性質が「火」のタイプなんですよ。この火の人は、「土」のタイプと対極の性質をもっています。
火のタイプ…牡羊座・獅子座・射手座
土のタイプ…牡牛座・乙女座・山羊座
大段 あ、そうでしたね。私は「火」でした。
深井 火のタイプって、完全に、人間の領域ではないんです。
大段 えーっ(笑)。
井尾 じゃあ、大段さんは何ですか?(笑)。
深井 インスピレーションで生きていらっしゃるんですよね。人間が考えつくこと、見て思うこと、つまり「五感を使うこと」=「土」の性質なんです。たとえばガーデニングなんかは人間の領域で、管理して整えて、目で見て美しくする作業じゃないですか。
井尾 たしかに。
深井 そういう五感を使って整えるのは、「土のエネルギー」なんですよ。ところが「火のエネルギー」の人って、「そんなこと考えたことない」みたいな、ナナメ上からくる(笑)。神のインスピレーションを持つ人なんです。
大段 ふむふむ。

2019年後半からのラッキーアイテム…革製品。写真は大段さんの私物。「山羊座・木星時代のラッキーアイテムは、全体的に渋め(笑)」(深井さん)
星はなんでも知っている
井尾 わかる気がします。前回、フラワースタイリストの平井かずみさんとブーケ作りの体験取材をしたんですけど。私は「センス良く!」とかつい考えすぎちゃうのに対して大段さんは、「あんまりそこは考えたことないです〜」って(笑)。
深井 イオさんは「風」のタイプだから、そうかもしれないですね〜。
風…双子座・天秤座・水瓶座
水…蟹座・蠍座・魚座
深井 風タイプは、土タイプの五感とも違って、もっと思考優位のところがあるんです。「これと、これがあったらバランスがいいだろう」とか「数が合うだろう」とか。
井尾 あぁ、わかります、すごく。
深井 合理的なんですよね。だからきっとお花のブーケも、バランスや数を考えて作ったんじゃないですか。
井尾 ……です(笑)。「星はなんでもお見通し」なんですね〜。

2019年後半からのラッキースポット…伊勢神宮、熊野神社などのネイティブな由来がある神社。写真は、大段さんがよくお参りをするという、奈良県・大神(おおみわ)神社のお清めの砂。
自分に欠けている要素を取り入れよう
深井 「土の人」と「火の人」は対極にある性質ですが、今年後半からはとくに、そのあたりの対比が空気に表れてくると思いますよ〜。
大段 でもそれは、どっちが良いとか悪いとかじゃないですよね。
深井 はい、もちろん。生まれた星の性質や育った環境はベースにあるとしても、大切なのは「自分次第」で変わっていける、ということですからね。
井尾 そうすると、自分は土だ、火だってわかった後は、どんなことを心がければ?
深井 やっぱりバランスですね。「火」のタイプは、土の性質の現実感を意識したほうがいいし、「土」のタイプは、原始的な生命力とかインスピレーションを大事にすることを意識するといいし。「風」のタイプは、自分や周りの人の気持ち、感情を少し意識するようにしたほうがよく、「水」のタイプは固定的な概念にとらわれず、客観的な視点を持つように意識するといいですね。
大段 つまり、自分にない要素を大事にしていくことですね?
深井 そうです! ないものをプラスする感じですね。難しく考えなくてもよくて、「土の性質に偏っているなぁ」と思ったら、火を使うもの、キャンドルやお香を焚いたり、火を通した温かいものを食べたり。反対に「火の性質が強すぎて、ちょっと地に足ついてないかも」って感じたら、土に埋まっている根菜類を食べる、土からできている陶器のものを使うとか。ちなみに「風」のタイプに偏りがある時には、海や川、プールや温泉など水辺にいってみる。「水」のタイプに偏りがある時には。部屋の換気。外へ出たり、風通しの良い高台に上ったりなどしてみましょう。
井尾 それなら簡単にできそうです!

2019年後半からのラッキーアイテム…お香、キャンドル。「アロマは、サイプレス、パイン、セージ、モミ……などの森林由来のものがおすすめ」(深井さん)。写真は生駒山の「開運香」(大段私物)。
火星の星まわりも参考に!
井尾 2019年後半の星の動きがわかったところで。後半、とくにスポットが当たる星座はどれでしょうか。
深井 獅子座、乙女座、天秤座、蠍座の「火星チーム」ですね! あとはもちろん、引き続き木星が滞在する射手座、これから移動する山羊座。
井尾 やった!(←天秤座)……ところで、火星のチームとは?
大段 木星、土星だけでなく、火星もポイントでしたね、たしか。
深井 そうなんです。火星って、2年に1度しか、自分の星座にやってこない星なんですね。太陽は1年に1回、きちんと自分の誕生日に回ってきてくれるんですけど、火星は2年に1回だけ。
2人 へぇ〜。
深井 今年前半、火星は蟹座にいたんですけど、7月2日に獅子座に入りました。そしてこの夏から年末にかけて、火星は獅子座から蠍座へと移動します。そのため、先程の「獅子座、乙女座、天秤座、蠍座」の人たちは元気になっていきますよ。トランプ大統領も、獅子座に火星を持つホロスコープなんですよね〜。
2人 ほほー、なるほど〜。
深井 「リーダーシップ」「行動力」「実行力」などが火星を表す性質です。歴代の大統領には、獅子座に火星を持つ人が多いんですよ。

2019年後半からのラッキーアイテム…カエル。写真は、シトリンとタイガーアイの鉱物でできたカエルの置物。「地を這う、土っぽい生き物は山羊座、土星の性質を表します」(深井さん)
深井 だからイオさんの星座、天秤座もやる気が出ますよ〜。
井尾 よかったー。
大段 いいなぁ。最近、私のやる気がないのは、火星がいないせいでしょうか……。
深井 それ、すごいあるんです。大段さんは火のタイプの牡羊座だから、もともと火星は守り神なんですけどね。でも、ご自身の星座のパートから、火星が去ってしまう時期はどうしてもあって。
大段 う〜ん。そういう時、火星が去ってしまった星座の人はどうすればいいですか?
深井 そういう時は、無理して何かに挑戦しようと思う必要はないです。火星が自分のターンに回ってくるまで、ぜひ力を蓄えてください。本番に備えて、勉強して実力をつけておくとか。
大段 なるほど。種まきの時期と思って過ごせばいいですね。
井尾 やる気が出る人はその気持ちに従えばいいし、エネルギー不足の人は休めばいい、と。
深井 そうなんですよ。みんなそれぞれのペースがあるので、まわりと比べたり、合わせようとしたりする必要もないですから〜。
星の性質や動きを知っていると、自分のペースを保てたり、「ここぞ」という時には後押しをしてもらえたり。占星術を「当たる・当たらない」という表面だけで判断する傾向、お年ごろ女子はそろそろ卒業してもいいかもしれませんね!
そして次回は、深井さんが全12星座の2019年後半戦を読み解きます。お楽しみに〜。
▼Profile
大段まちこ
フォトグラファー。かわいいもの、雑貨、ファッションなどをテーマに女性誌やライフスタイル誌で活躍。
井尾淳子
フリー編集者。子育て雑誌の編集経験を経て、現在は書籍、Webコンテンツなどの編集、執筆を中心に活動。