特集

フィンランドサウナ旅 〜タンペレ編〜

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2018.11.20


フィンランド「サウナだけ旅」に参加することになり、フィンランド到着後ボーッとしたままハメーリンナまで移動後、スモークサウナ・湖ドボンだった初日。次の目的地は「サウナキャピタル」に認定されたタンペレです。サウナ大国フィンランドのサウナキャピタルですから、サウナたちの頂上決戦みたいな感じの街なのでしょうか(想像)。

(タンペレにあるサウナ施設には、どこもこのプレートが誇らしげについていました)

サウナのことばかりになる前に、サウナ以外のタンペレ紹介もしておきます。タンペレはフィンランド第二の都市。ヘルシンキからだと列車で1.5時間と比較的近いです。フィンランド好きな方はご存知かもしれませんが、ムーミン美術館があるのがタンペレです。以上!(笑)


さてサウナに戻ります。タンペレに到着後、タンペレ観光局のマリさんというフィンランド人の女性が登場するやいなや、「もうサウナ行きたくてウズウズしてるでしょ? はい、荷物置いて行きましょう!」って、わたし達のこと一体どれだけサウナ好きだと聞いているんだろうと心の中で思っていましたが、このあと「タンペレにサウナ狂いの日本人が来ている」とフィンランド人たちが噂するまでになるとは……。

この日は、マリさんが厳選した4ヶ所のサウナへ行くとのこと。4セットじゃなくて4つサウナ回るってマリさん、グイグイ来ます。でも前回も言いましたが、わたしはサウナは絶対に断りません。売られたサウナは絶対に買う! というわけで、朝から気合いが入ってました。一つ目はホステル、レストラン、ワークスペース、そしてサウナが一緒になっている都市型サウナ「Tullin Sauna(トゥーリン・サウナ)」へ。

タオル、サウナシート、コップ(水分補給大事!)がセットになったバケツを受け取ってサウナへ行きます。ここでは、急にサウナに入りたい気分になったらいつでも身一つで来られるように水着の貸し出しもあります。

サウナに入る人もいれば、横でランチを楽しむ人たちも。

更衣室は男女別ですが、サウナは男女共用なので水着を来ていざサウナへ。サウナは2つありました。このスッキリとしたおしゃれ感、さすがフィンランドです。日本の「サウナはおっさんだけのもの」と思っている人たちに見て欲しい、来て欲しい!

サウナのあとはシャワーで体を冷やします。外に直接通じる扉があるので、冬はシャワーなしでも外気浴で十分体を冷やせます。水着一枚でタンペレの街中に座っているのに道ゆく人はなんとも思っていない様子は「サウナは日常」のフィンランドならではでした。


さて、次はタンペレで最も新しいサウナ「KUUMA(クーマ)」へ移動。入った途端、デジャブのように「来たことある感じがする」と思ったのですが、それもそのはず。ヘルシンキの最新サウナ「Löyly(ロウリュ)」と同じオーナーなんだそうです。レストランとサウナが一緒になっていて、水の側に建っているというのも同じコンセプト。

サウナは薪サウナとスモークサウナの2種類。これもLöylyと同じですね。この時はまだ湖へのはしごは準備中でしたが、これからは湖に飛び込めるようになるとのこと。

施設のすべてがクリーンで機能的。文句なしのデザインです。サウナ室では窓から自然光が差し、湖が眺められます。やはりこういう洗練されたデザインのサウナはサウナファンでなくても「入ってみようかな」と言う気になるので、新しい観光アクティビティになってくるのかもしれません。また優雅に食事をするオシャレさんたちの横でタオルを巻いた半裸の人たちが休んでいるという、なんともシュールな光景がたまりませんでした。



さてさて、おしゃれで新しいサウナを2つ回った後は、お待ちかね1906年から続くフィンランド国内最古の公衆サウナ「Rajaportti (ラヤポルティ)」へ。気を使うことなく言いますが、めっちゃめちゃ古い! そしてサウナの外は昼間っから片手にビール持った半裸のおっさんだらけ。みなさん、ご機嫌に外気浴してらっしゃいました(女性向けサイトなので、毛むくじゃらのおっさん達は忖度で切り取りました)。

入り口で男女分かれます。なので、ここは水着を着用する必要がありません。

これがサウナの中です。一瞬「……ヤッベェ」と思いましたが、このおどろおどろしさとは反対に、ものすごくコンディションがいい。暖かい毛布にくるまっているような感じです。薪の匂いが心地よく、なぜかこの雰囲気なのにホッとしてしまっている自分がいました。

このラヤポルティのおもしろいところは、サウナ室は男女で分かれているものの、サウナストーブは繋がっているので、男性サイドがロウリュすると女性サイドまで蒸気がやって来て熱くなってきます。我々女性陣がゆったり入っていると、隣の男性陣がガンガンロウリュするので、まるで自動ロウリュシステム(しかも激しい)で、こちらは悲鳴でした。それがなんともおもしろおかしく、しかもこの風貌なので日本では絶対にできないサウナ経験となりました。


この日最後、4つ目のサウナは「Rauhaniemi Sauna(ラウハニエミ・サウナ)」。こちらは森の湖畔にある公共サウナで、着いた途端広がっていたこの光景に「結構寒いけど、入るんだな、湖」と一瞬で覚悟を決めさせられました。

ご覧の通り、寒空の下フィンランド人たちが外気浴しています。ここは大小2つのサウナがあり、男女共用なので水着着用です。大きい方のサウナはざっと30〜40人は座れるのですが、広いくせにめちゃめちゃ熱い! 今回の旅で一番熱かったかもしれません。私たち以外は全員フィンランド人という環境でしたが、フィンランド人はジロジロ見るとかそういうことしないんですね。普通に「サウナを楽しむ人」としてなんら珍しがらずに受け入れてもらっていた気がします。

本連載2回目のわたしの湖ドボン顔を恥ずかしいですが載せておきます。ものすごく熱いサウナでしたが、やっぱり湖は冷たい。こういう顔になります。でもめちゃめちゃ気持ちがいい!!

サウナ室で汗を滝のように流して座っていると、わたしたちに話しかけて来たフィンランド人がいました。「今日4つ目のサウナなんだって? お前達すごいな」と笑いながら。一体どこでその情報を仕入れたのか……。タンペレで噂になっていたのかもしれません。でもサウナを愛するフィンランド人にすごいと言われ、サウナでととのっている上にさらにご機嫌になった我々でしたが、さすがに8時間連続サウナに入っていたのでディープリラックスを通り越して眠たくなってしまいました。サウナキャピタル・タンペレの本気を見せていただいた1日でした。

(今回はサウナ以外を見られなかったので、今度はゆっくり来るねとムーミンに挨拶しました)


次回は建築家アルヴァ・アールトゆかりの街、ユヴァスキュラに移動です。ここで入った森のサウナは、わたしの「幸せ」の概念を変える体験となりました。お楽しみに。

 

今回訪れたサウナ:

1. Tullin Sauna(トゥーリン・サウナ)
https://www.tullinsauna.fi/en/home-2/
2. KUUMA(クーマ)
http://saunaravintolakuuma.com/
3. Rajaporti Sauna(ラヤポルティ・サウナ)
http://www.rajaportinsauna.fi/index.ja.php
4. Rauhaniemi Sauna(ラウハニエミ・サウナ)
http://www.rauhaniemi.net/in-english/

 

Writer's Profile
岩田リョウコ

‪ライター、コラムニスト、イラストレーター。コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。コーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』は月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』など。サウナ好きが高じてサウナ・スパ健康アドバイザー資格を取得。‬


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