特集

フィンランドサウナ旅 〜中央フィンランド編〜

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2018.12.04


フィンランド「サウナだけ旅」、次の目的地は中央フィンランド。まずはユヴァスキュラ(Jyväskylä)です。まずユヴァスキュラと聞いて「あぁ、はい、ユヴァスキュラね」って言える人はかなりのフィンランド通だと思います。わたしもユバスキュラに到着するまで名前もうまく言えませんでした。(ごめんね、ユヴァスキュラ……)

(こちらユヴァスキュラの鉄道の駅。読めない…)

前回同様、サウナの話ばかりになる前にサウナ以外のユヴァスキュラの紹介もしておきましょう。ヘルシンキからは列車で3時間、中央フィンランドに位置するユヴァスキュラは、建築家アルヴァ・アールトが長年住んだ街として有名です。今もアールト建築が多く残っています。アールトでピンとこなくても、実は北欧家具やイッタラの花瓶など、知らない間にアールトのデザインを目にしてることが多いんです。以上!(笑)

(デザイン・建築好きでなくても、学びが多く自然と興味が湧いてくるアールト博物館はおすすめです)


今回、旅をしていて思ったことがあるのですが、とにかく「水」を見ない日はないということ。フィンランドは「森と湖の国」と呼ばれていますが、とことんどこへ行っても森! 湖! フィンランド人のお肌が綺麗なのは、サウナに加えて、森と湖から出るマイナスイオンの効果もあるかもしれない……と思いつつ、ユヴァスキュラで見つめる先には、やっぱり湖!

さて、この湖を見渡す場所に建っているSolo Sokos Hotel(ソロ・ソコス・ホテル)が、この日最初のサウナ。

サウナに入る準備をしていると、目に入ったのがこちらの手作りフェイシャル・マスクとボディクリーム。手前から「ミントチョコ&ハニー」、「クランベリー&ハニー」、「ホワイトピート&ハニー」と、全部食べられる材料でできています。なんだかとても女子力が高い!

全種類塗りたくって、いざサウナへ(罰ゲームみたいに顔、真っ黒でした)。

アールトのデザインを見た後だからか、曲線がなんだかアールトっぽいような気がします。

すごく綺麗、シンプル、清潔、言うことなしのサウナです。これに手作りのフェイシャルマスクとボディークリームという最高の組み合わせでした。フィンランドには「女性一番美しいのは、サウナを出た1時間後」ということわざがあるそうですが、まさに肌、ピカッピカ!


ピカピカの肌で次に向かうのは、ユヴァスキュラから列車で40分ほどの距離にあるハンカサルミ(Hankaslmi)。「あぁ、ハンカサルミね」と言える人は、もはやフィンランド人ですね。だって、駅に降り立っても人っ子一人いません。どこなの!?

ガラーン……。本当にここに良いサウナなんてあるの? と不安でした。でもこれまで一回もわたしのサウナ愛を裏切ってこなかったフィンランド。ここでも必ずやってくれるはずだと信じて。

向かうのはレヴォントゥリ・リゾートです。「レヴォントゥリ」という言葉は、フィンランド語の直訳では「狐火」、意味は「オーロラ」なんだそう。雪の上を走るキツネの尻尾が雪に触れる度に火花が散って、それが夜空に舞っているというサーミの伝説が語源だとか。ロマンティックですね。オーロラはラップランドよりも北でよく見られるイメージですが、ここがレヴォントゥリと名付けられているのは、ここでもオーロラが見られるからなんです。

宿泊施設はそれぞれ数人で泊まれるキャビンになっていて、オーロラを寝ながら見られるお部屋もあります。贅沢すぎるでしょ。

(このお部屋に滞在する時は、眩しすぎないようにアイマスクを渡されます。)

オーロラが出現したらどんな景色になるんだろう。オーロラの時期にぜひ戻ってきたいと心に誓いつつ、サウナへ。

ここでは、スモークサウナ、テントサウナ、電気サウナがあり、もちろん目の前には冷えた水風呂、いや湖が広がっています。

暗くて、優しいスモークの香りでいっぱいのサウナ。優しいけど、なかなか熱い! 最高のコンディションです。だってここで発汗しまくった後に飛び込むのは、この信じられないくらい美しい湖。

ドボンと飛び込み、ピンクに染まった水の上に浮かびながら、わたしは考えていました。例えば、ずっと欲しかったモノを手に入れるとすごく嬉しい。手に入れた瞬間は幸せが頂点だと思うんです。でもだんだんそれを持っていることに慣れて、手に入れた時以上に幸せな気持ち上がることはなく、薄れていってしまいます。

でもこういった「体験」で感じる幸せは、体と脳に染み渡って、何年経ってもその時のことを思い出するたびに幸せを感じられる気がします。その時一緒に体験した人がいれば、笑いながら思い出をしたり、「よかったよね、また行きたいね」なんて次の旅行の話になったり。また新しい幸せな気持ちが増すと思うんです。

それが特に森や湖などの自然の中だったりすると、体も肌で感じた感覚を忘れないと思うんです。今回のフィンランド・サウナだけ旅は、サウナが好きでたくさんサウナに入れる楽しみもありましたが、それ以上にフィンランドと言う国が「体と心の幸せの感じ方」を教えてくれた旅でもありました。

 

いかがでしたでしょうか。フィンランドへ初めて行く方は、旅の行程にひとつ、サウナを入れるだけでも、すごく心も体もスッキリすると思います。これからサウナ巡りでフィンランドへ行かれる方は、ぜひ日本の都会のサウナでは味わえない自然と一体化する感覚と心と体で感じる幸福感をを楽しんでいただければと思います。

(ヘルシンキの空港で見つけたポストカード。「人生で一番大切なのは自分の心を知ること」というスナフキンの言葉。沁みました。)


そして、このコラムを通じてみなさんが「サウナに入ってみたい」と興味を持っていただけたら嬉しい限りです。特に女性のみなさんにとっては、サウナはどんな化粧品よりも女性をキレイにしてくれる、とても優しくて素敵な場所です。サウナで日本の女性の心と体が、今まで以上に健やかに、穏やかに、そして美しくなったらいいなと思っています。


今回訪れたサウナ:
1. Solo Sokos Hotel(ソロ・ソコス・ホテル)
https://www.sokoshotels.fi/en/jyvaskyla/sokos-hotel-paviljonki

2. Revontuli The Northern Lights Resort(レヴォントゥリ・ノーザンライツ・リゾート)
https://www.revontuli.fi/en/

 

Writer's Profile
岩田リョウコ

‪ライター、コラムニスト、イラストレーター。コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。コーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』は月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』など。サウナ好きが高じてサウナ・スパ健康アドバイザー資格を取得。‬


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